エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.403
2015.03.25 更新
文:GDM編集部 池西 樹
OCZ「Vector 180」シリーズ 480GBモデル「VTR180-25SAT3-480G」 市場想定売価税抜44,800円(4月上旬発売) 製品情報(OCZ Storage Solutions)(株式会社アスク) |
OCZのコンシューマ向け最上位モデル「Vector」シリーズに、久しぶりとなる新作「Vector 180」が登場した。コンシューマ向けSSDでは珍しい、電源損失保護機能「Power Failure Management Plus」(PFM+)を搭載するのが最大の特徴。基板上に実装されたバックアップキャパシタと、ファームウェアに組み込まれた独自制御機構により、電源損失時でも重要なデータをフラッシュ上に保存し、安全にシャットダウンが可能。これにより、データの破損を防ぐとともに整合性を維持することができる。
エンタープライズ向け製品を中心に採用が進む、電源損失保護機能「PFM+」をいち早く導入。重要なデータを扱うビジネスユーザーには魅力的な機能となるだろう | |
非常時に必要な電力を供給するため、基板上には小型のバックアップキャパシタが実装される |
また搭載コンポーネントには、インハウスコントローラ「Barefoot 3 M00」と、東芝製A19nm MLC Toggle NANDフラッシュを採用。さらに独自設計のNANDフラッシュ管理技術と、余裕を持ったオーバープロビジョニング領域を確保することで、ダーティ状態における安定したパフォーマンスや、1日あたり50GB書込に5年間対応する高い耐久性を実現している。
SSDを構成する上で最も重要なコントローラと、NANDフラッシュをインハウスで提供できるのはOCZの強みの1つ |
容量ラインナップは120GB、240GB、480GB、960GBの4モデル展開。転送速度は容量によって異なるが、今回検証する480GBモデル「VTR180-25SAT3-480G」では、シーケンシャル読込550MB/sec、書込530MB/sec、ランダム読込100,000 IOPS、書込95,000 IOPS、定常書込23,000 IOPSとされ、SATA3.0(6Gbps)SSDではいずれもトップクラス。また256bit AES暗号化、最大44bit/1KBのBCH ECC(誤り訂正機能)、ガーベッジコレクション、TRIM、S.M.A.R.Tなど、イマドキのSSDに求められる機能はすべて網羅されている。
「CrystalDiskInfo 6.3.0」の結果。ファームウェアは1.01で、健康状態や温度もしっかり取得できている |