エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.403
2015.03.25 更新
文:GDM編集部 池西 樹
画像によるチェックが終了したところで、ここからはベンチマークソフトを使い、「Vector 180」シリーズの480GBモデル「VTR180-25SAT3-480G」のパフォーマンスを検証していくことにしよう。
使用するベンチマークソフトはいつも通り、「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」「CrystalDiskMark 3.0.3b」「HD Tune Pro 5.50」「ATTO Disk Benchmark 2.47」の計4種類。ドライバ、ベンチマークソフトのみをインストールしたシステム用SSDを別途用意し、テストドライブにはデータを書き込まないクリーンな状態で行っている。
まずは「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」を使い、「Vector 180」の基本的なパフォーマンスと圧縮率による影響について確認していこう。
AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088:総合ベンチマーク | |
AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088:Compression-Benchmark |
総合ベンチマークのシーケンシャルアクセスは読込519MB/sec、書込500MB/secで、いずれも公称値まであと一歩。総合スコアもハイエンドモデルの目安とされる1,000ポイントをラクにクリアし、フラッグシップの名に恥じない成績だ。また圧縮率の影響をチェックする「Compression-Benchmark」も、読込約520MB/sec、書込約500MB/secでほぼフラットなグラフを示しており、圧縮率に関係なく安定したパフォーマンスを発揮している。
続いて、ランダムアクセスへの圧縮率の影響について、「CrystalDiskMark 3.0.3b」にて確認しておこう。データサイズは1000MBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」「All 0xFF (1Fill)」の3種類を選択し、計測を行っている。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
【All 0xFF (1Fill)】 |
これまでの「Barefoot 3」コントローラ搭載SSDと同様、ランダムアクセスにも影響は見られなかった。この結果から、以後のベンチマークは、テストデータ「デフォルト(ランダム)」のみに絞って行うことにした。