エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.403
2015.03.25 更新
文:GDM編集部 池西 樹
【Benchmark Read】 | |
【FileBenchmark】 | |
【Random Access Read】 |
ATTO Disk BenchMark 2.47 |
影響が最も大きかったのは「HD Tune Pro 5.50」のRandom Readで、約1/3までスコアが低下。また「CrystalDiskMark 3.0.3b」のシーケンシャル読込も若干だがスコアが落ちている。しかし、それ以外のベンチマークではスコアに影響はまったくなし。グラフ形状もフラットなまま安定していることから、「Vector 180」シリーズなら、空き容量が非常に逼迫した状態でも、クリーン状態に近いパフォーマンスが期待できる。
インターフェイスの限界もあり、パフォーマンスによる差別化が難しくなっているSATA3.0(6Gpbs)SSD。これに伴いOCZではいち早く、信頼性・耐久性にもこだわった製品を送り出しているのはご存知の通り。そして今回の主役「Vector 180」シリーズでは新たな一手として、エンタープライズ向け機能であった電源損失保護機能「PFM+」を追加。これにより、停電や不意の電源断時でもデータの整合性を維持することが可能となり、これまでにない高いレベルの信頼性の獲得に成功している。
高いパフォーマンスと信頼性を両立した「Vector 180」シリーズ。ビジネスユーザーや常時起動のホームサーバーのストレージにも最適だ |
またNANDフラッシュの変更や新機能の追加など、大幅な改良が加えられているにも関わらず、シーケンシャル・ランダムとも前作同様の素晴らしいパフォーマンスを実現。さらにダーティ状態でも粘れる安定性は、まさにSSDを専売しているOCZならではのチューニングと言えるだろう。前作から約1年4ヶ月という長い期間を経て登場した「Vector 180」シリーズだが、フラッグシップの名に恥じない完成度の高い製品に仕上げられていた。