エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.407
2015.04.14 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
パッと見で目を引くのが、GIGABYTEオリジナル大型VGAクーラー「WINDFORCE 3X」だろう。名称こそ以前からハイエンドGPUに採用されている「WINDFORCE 3X」のママだが、ファンはブレードに三角形状の突起部とスジを設けた新設計ファンに進化。低速回転でのエアフローと静音性が、さらに向上されている。
3連ファンVGAクーラー「WINDFORCE 3X」を採用した「GV-N960G1 GAMING-4GD」 | |
新たに設計された独自形状のブレードが特徴のファンを3基搭載する | |
三角形状の突起とスジでエアフローを向上させた3Dデザインブレードを採用した新設計ファンを採用する |
ヒートシンク部も元々がハイエンドGPU向けの大型VGAクーラーとあって、基板を大きく超えるサイズになっている。その上、基板裏にもGPUやメモリなどの放熱を助けるバックプレートを装着と、オーバースペック気味に感じる冷却性能が備わっている。
GeForce GTX 960って、ここまで冷却強化する必要があるほど高発熱なの!?と感じるかも知れないが、ご存じの通り、GeForce GTX 960搭載グラフィックスカードは、低負荷時にファンを停止させるセミファンレス動作をサポート。もちろん「GV-N960G1 GAMING-4GD」も、セミファンレス仕様になっており、NVIDIAが提供しているセミファンレス技術をベースに、ファンを停止・動作させるGPU温度や消費電力の閾値をカスタマイズ。GPU温度62℃、もしくはGPU消費電力が60Wを超えた場合にファンが回転を開始。そしてGPU温度が43℃、またはGPU消費電力が32Wを下回るとファンが停止するように調節されている。
このセミファンレス動作を支え、ファン回転時も気にならないレベルの静粛性を維持しつつ、しっかり冷却できるのが、大型VGAクーラー「WINDFORCE 3X」の魅力だ。ボード長はミドルレンジGPU搭載グラフィックスカードとしては、長い311mmになるが、MicroATXのPCケースでも多くが対応しているので大丈夫だろう。
「GV-N960G1 GAMING-4GD」は、NVIDIAのセミファンレス技術を元にGPU温度と消費電力の閾値をカスタマイズ | |
リファレンスモデルのGeForce GTX 960を店頭で見かけることはないが、GIGABYTEによれば、リファレンスクーラーと比較して、GPU温度は15%、騒音値は10dBAも低下している |