エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.408
2015.04.17 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
ENERMAX「Digifanless 550W」(型番:EDF550AWN) 市場想定売価税抜30,370円 製品情報(ENERMAX) |
電源ユニット製造の老舗ブランドであるENERMAXは、1990年の創業から今年で25周年を迎える。その節目の年にデビューさせた最新モデルが、今回取り上げる「Digifanless 550W」だ。騒音ゼロを実現するファンレス仕様で、容量は同様の製品としては現行最大級となる550W。CPUやグラフィックスカードなどの主要パーツが格段に省電力化したこともあり、メインマシンの心臓としても申し分ない。最大効率93%を誇る80PLUS PLATINUM認証取得の高効率モデルのため、発熱量も低く実用性はハイレベルにまとめられている。
ファンレス電源である以外に、フルデジタル仕様によるリアルタイムモニター・制御機能もトピック。専用ケーブルでマザーボードに接続、ソフトウェアからの設定にも対応する |
そして本製品を最も特徴付けているのが、フルデジタル制御を生かしたリアルタイムのモニタリング・制御機能「Zero Delay Power Monitor System」(ZDPMS)だ。ユニット背面の専用ポートとマザーボードのUSBピンヘッダとを接続することで、OS上からソフトウェアでその動作を視覚化。さらに+12Vのレール切り替えや電圧調整、アラームなどの設定を可能にしている。ファンレス仕様の電源ユニットとしては世界初の機能であり、「Digifanless 550W」は際立った2つの特徴を併せ持っているというワケだ。
フルモジュラー仕様を採用する、80PLUS PLATINUM認証取得の電源ユニット「Digifanless 550W」。高品位コンポーネントを搭載し、常時稼働も可能な高い信頼性を発揮する |
「Digifanless 550W」のケーブルタイプは、すべてを着脱式としたフルモジュラータイプ。スリーブケーブルの採用と相まって取り回しは良好で、内部に余裕のないケースでもエアフロー効率を最大限に確保できる。
さらに高品位MOSFETや特許取得の銅ブリッジアレイ(Copper-Bridge Array Transmission)、105℃対応の日本製コンデンサなどのコンポーネントを贅沢に使用。周辺温度40℃の状態で24時間365日の連続駆動に耐えられるという、きわめて高い信頼性を実現した。5年間という長期のメーカー保証期間もその耐久性を証明するものだ。
なお保護回路は、過電圧保護(OVP)、低電圧保護(UVP)、過電流保護(OCP)、短絡保護(SCP)、過負荷保護(OPP)、サージ保護(SIP)に対応。ピーク時電源容量も605Wの余裕を確保している。
やや控えめながら、パッケージからも「Digifanless 550W」がファンレス仕様であることが見て取れる | |
裏面では専用ケーブルを接続してのソフトウェア制御もアピール。なお、内部には製品のほか「ZDPMS」ソフトのマニュアルも同梱されている |