エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.410
2015.04.23 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ここからは、いよいよ各種ベンチマークソフトを使いパフォーマンス検証を進めていくことにしよう。テスト環境には最も一般的なLGA1150プラットフォームを使い、ベンチマークソフトは、「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」「CrystalDiskMark 3.0.3b」「HD Tune Pro 5.50」「ATTO Disk Benchmark 2.47」の4種類を用意。OSの起動は別途システム用SSDにて行い、余計な負荷がかからないようネットワークには接続しない状態で計測している。なお詳細なシステム構成は以下の通り。
まずはいつも通り「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」にて、基本的なパフォーマンスと圧縮率による影響について確認していこう。
AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088:総合ベンチマーク | |
AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088:Compression-Benchmark |
総合ベンチマークのシーケンシャルは読込513MB/sec、書込495MB/secで、SATA3.0(6Gbps)SSDでは良好な結果。総合スコアもハイエンドモデルの目安とされる1,000ポイントを超え、そのポテンシャルはかなり高い。また圧縮率の影響をチェックする「Compression-Benchmark」は、読込約520MB/sec、書込約485MB/secでフラットなグラフを示しており、圧縮率に関係なく安定した転送が行えていることが伺える。
続いて「CrystalDiskMark 3.0.3b」で、ランダムアクセスの圧縮率の影響を確認しておこう。データサイズは1000MBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」「All 0xFF (1Fill)」の3種類を選択し、計測を行っている。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
【All 0xFF (1Fill)】 |
「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」で確認したシーケンシャルアクセスはもちろん、ランダムアクセスでもデータ形式に関係なく安定したスコア。これらの結果を見る限り「SL2007」コントローラは、圧縮率の影響を受けないと結論づけていいだろう。よって、以後のベンチマークは、テストデータ「デフォルト(ランダム)」のみに絞って行うことにした。