エルミタ的一点突破 Vol.37
2015.04.25 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕 / 池西 樹(テストセッション)
続いて「忍者四」の冷却機器としての実力を、ベンチマークテストにより明らかにしていこう。CPUはDevil’s Canyonの最上位モデルIntel Core i7-4790Kを使用。動作クロックは、ハイエンドモデルということを考慮して、定格に加え、マザーボードのプリセットで4.50GHzへとオーバークロックした状態でも計測を実施。またファンの回転数はLow/Medium/Highの3段階を選択している。なお使用機材、およびレギュレーションについては以下通り。
Highでは、アイドル時約400rpm、最大回転時は約1,500rpmまで回転数が上昇する | |
Mediumは、アイドル時約400rpm、最大回転時は約1,150rpm | |
Lowでもアイドル時の回転数は約400rpmで他の設定とほぼ同様。一方、最大回転時は約800rpmで頭打ちになる |
冷却テストレギュレーション |
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1)マザーボードはケースに組み込まない状態で計測 2)検証にはストレスツール「OCCT 4.4.1」を使用。高負荷状態30分経過時の温度を計測 3)温度計測には「HWMonitor」を使用。数値は「Package」の最大温度 4)騒音値は、冷却ファンから30cmの距離で計測 |
定格クロック:CPU温度(室内温度22.4℃) |
まずは定格時の温度を確認すると、アイドル時は冷却性能が飽和しており、回転数に関係なく30℃前半。高負荷時はLowでは76℃、HighとMediumでは71℃までしか上がらず、ハイエンドクーラーらしい優秀な結果。リテールクーラーでは、定格動作でも冷却性能が不足気味なDevil’s Canyonをシッカリと冷やしてくれる。
4.50GHz/1.260V動作時:CPU温度(室内温度22.4℃) |
続いて4.50GHz時のスコアを確認すると、Lowでは最高85℃まで上昇し、長時間常用するにはやや心もとない結果。一方、Mediumでは81℃、Highでは75℃まで低下。特にHighでは、負荷が急激に切り替わった際の最高値も85℃で収まっており、オーバークロック動作でも安心して使用することができる。