エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.412
2015.05.05 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
カバーを展開、いざ「G-Master Vengeance X99-Mini」の内部を観察する。「Carbide Air 240」は全5面のパネルが脱着可能であり、メンテナンス性は高い |
さすがCORSAIR公認のコラボレーションモデルとあって、オールインワン水冷ユニットやメモリ、電源ユニットまでCORSAIR尽くしといった「G-Master Vengeance X99-Mini」。もちろんその他構成パーツも魅力的なハイエンド構成なワケだが、次はその内部をカテゴリごとにチェックしていこう。ちなみに手元の評価機ではCPU変更やSSD追加が主なカスタマイズ要素のため、標準構成で購入しようという人にも十分参考になるはずだ。
CPUは“Haswell-E”もしくは“Haswell-EP”を搭載可能。冷却機構は、標準でCORSAIR製水冷ユニット「H100i」が採用されている |
「G-Master Vengeance X99-Mini」が標準構成で搭載するCPUはIntel Core- i7 5820K(6コア/12スレッド/3.3GHz/TB時3.6GHz)だが、仕様がカスタマイズされている評価機にはCore i7-5930K(6コア/12スレッド/3.5GHz/TB時3.7GHz)が搭載されている。もちろんさらなる上位モデルへの換装にも対応、予算次第では最大16スレッドの“Haswell-EP”ことXeon E5-2630 v3(8コア/16スレッド/2.4GHz/TB時3.2GHz)に変更することも可能だ。
そしてこれらCPUの冷却をまかなうのが、CORSAIRのオールインワン水冷ユニット「H100i」だ。240mmラジエターを採用するハイパフォーマンスモデルで、銅製ベースが吸い上げた熱を120mm口径のデュアルファンが効果的に冷却する。前世代から冷却パフォーマンスが大幅に向上しており、今や自作市場でもすっかり定番の水冷ユニットとして知られている。
「H100i」が採用するのは、120口径ファンを2基実装する240mmサイズのラジエター。MicroATXケースながら、水冷チューブの取り回しにも無理がない | |
排気ファンはケース標準で120mm×1をトップに搭載するほか、サイコムのカスタムにより80mm口径のENERMAX「UCTB8」をリアに装備している |
グラフィックスカードは、NVIDIAのハイエンドモデルGeForce GTX 980を標準構成で搭載。リファレンス仕様のモデルで、2,048基のCUDAコアや1,216MHzのブーストクロック、クロック7,010MHzの4GBメモリを実装。“Haswell-E”(もしくはHaswell-EP)のパワフルCPUと合わせ、たいていのゲームが快適に動作するはずだ。
もちろんカスタマイズメニューから他のGPUに変更することも可能で、GTX 960を搭載するショート基板のGALAX製「GF PGTX960-OC/2GD5 MINI V2」などミドルレンジモデルから、はたまたフラッグシップモデルのGTX TITAN Xを選択することもできる。