帰ってきた エルミタ的「編集部で使ってみた」
2015.05.06 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
Direct X11ベースになった新世代描画エンジンの描画に続いては、快適ゲーミングのキモとなるパフォーマンスチェックだ。
描画と同じく、「Direct X9 最高品質」「Direct X11 最高品質(Direct X9相当)」「Direct X11 最高品質」のスコアに加えて、平均フレームレートをまとめた。
解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)に加えて、NVIDIAの「DSR(Dynamic Super Resolution)」を使って、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)も計測を行なっている。
「NVIDIA コントロール パネル」の「DSR」で倍率を設定すれば、「FFXIV蒼天ベンチマーク」でもDSR表示が可能。4K解像度時のパフォーマンスの参考に |
さらにDirect X9とDirect X11でグラフィックスメモリの使用量が変わっているのかが気になった。あくまでも、「FFXIV蒼天ベンチマーク」でのメモリ使用量なのは忘れないでもらいたいが、GPU-Zでベンチマーク中のメモリ最大使用量もチェックしてみた。
「FFXIV蒼天ベンチマーク」では、前バージョンとはスコアの算出方法が変わり、GPUだけでなくCPUの性能が、より影響するようになっているとのこと。また、シーンごとのローディングに要した時間も計測されるので、ストレージも影響するかもしれない。
解像度1,920×1,080ドットのフルスクリーンのスコア結果。「Direct X9 最高品質」「Direct X11 最高品質(Direct X9相当)」「Direct X11 最高品質」で、スコア快適度は「非常に快適」に |
FFXIV蒼天ベンチマーク 【1,920×1,080】 | |
FFXIV蒼天ベンチマーク 【2,560×1,440】 | |
FFXIV蒼天ベンチマーク 【3,840×2,160】 |
FFXIV蒼天ベンチマーク(FPS)【1,920×1,080】 | |
FFXIV蒼天ベンチマーク(FPS)【2,560×1,440】 | |
FFXIV蒼天ベンチマーク(FPS)【3,840×2,160】 |
描画品質に差がほとんどなかった「Direct X9 最高品質」と「Direct X11 最高品質(Direct X9相当)」では、パフォーマンスも同じと思っていいだろうが、本命の「Direct X11 最高品質」では、「Direct X9 最高品質」から25%程度スコアがダウン。フレームレート(fps)も傾向は同じだが、ヌルヌル描画の指標となる60fpsをわずかに切ってしまっている。問題ないレベルだが、「GeForce GTX 960」で、このfpsなのを考慮すると、手ごろな価格で「ファイナルファンタジーXIV」が遊べる「GeForce GTX 750 Ti」では、「Direct X11 最高品質」は厳しいだろう。
「GeForce GTX 960」と「GeForce GTX 750 Ti」の中間に位置し、中古品が豊富な「GeForce GTX 760」もあるが、価格は20,000円前半とかなり微妙。5,000円追加して「GeForce GTX 960」を買ったほうが、幸せになれるだろう。