カスタム水冷「Pacific」シリーズに注力
- 編集部:
昨年からスタートしているPC向けカスタム水冷ブランド「Pacific」ですが、これまでのところ反響はいかがでしょう。
- Ian氏:
グローバル市場では予想を上回る好調ぶりです。
- 編集部:
自作ユーザーは水冷パーツ単体で購入していくのでしょうか。
- Ian氏:
やはり水冷ブロックからリザーバー、ラジエターなどカスタム水冷の一式が同梱される水冷キット「Pacific RL240」(型番:CL-W063-CA00BL-A)が売れています。
|
日本でも一部のショップで販売されているカスタム水冷の一式が同梱される水冷キット「Pacific RL240」
|
- 編集部:
とはいえ、やはりライトユーザーにとってはハードルが高いですよね。
- Ian氏:
それは否定しません。ただし、「Pacific RL240」で水冷デビューというユーザーが非常に多いのも事実です。海外ならではと言えますが、フォーラムが充実しており、なにか問題が起こってもユーザー間で解決してしまう事が多いようです。
- 編集部:
日本の市場ではいかがでしょう。
- Ian氏:
そこはメーカーや代理店、ショップが、いかに自作ユーザーに対してきっちりアプローチできるか。努力しなければいけないと思っています。
- 編集部:
オールインワンの水冷ユニットや空冷クーラーの新作は予定していますか。
- Ian氏:
今のところありません。まずは「Pacific」シリーズに注力していきます。
- 編集部:
最後に日本のユーザーへ一言お願いいたします。
- Ian氏:
見て頂ければ分かりますが、Thermaltakeの日本語ページにある問合せ先のメールアドレスは、私宛になっています。製品について、分からない点はもちろん、なにか聞きたい事などあったらどんどんメールしてください。もちろん、Facebook経由でも構いません。出来る限り、お答えさせていただきます。日本のユーザーの意見は非常に重要ですので、要望などもお待ちしています。
|
イベント終了後は、訪れたユーザーと長時間にわたって話し込む事も多いIan氏。Thermaltakeとして、ユーザーとの対話をとても大切にしている
|
生まれ変わったThermaltake。これからの新製品にも大いに期待
「Re-Born in Japan」のテーマのもと、正規代理店のアスクと共に、台湾本社が直接日本市場に乗り出してから約2年。「COMPUTEX TAIPEI」開幕前のタイミングで新製品情報を公開するなど、精力的なプロモーション活動を行っている。
ハンドキャリーで新作PCケースを持ち込み、ユーザーとの直接対話をなによりも重視する姿勢。今回のインタビューから、Thermaltake流のダイレクトマーケティングは、地道な積み重ねにより、日本の自作市場に確実に浸透しているという印象を持った。「自分に合ったものを買ってほしいから、シリーズのラインナップを細かく揃える」。Thermaltakeの戦略は、確実に実を結びつつある。
協力:Thermaltake
株式会社アスク