エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.413
2015.05.09 更新
文:GDM編集部 池西 樹
続いて、実際のゲームプレイを想定して「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」のベンチマークテストによる挙動をチェックしていこう。品質設定を“最高品質”、解像度は1,920×1,080ドットに設定して計測を行った。
「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク」による各電圧の変化(V) | |
「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク」による各電圧の最大/最小/平均値(V) | |
「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク」実行時の消費電力推移(W) |
消費電力のグラフを見ると分かる通り、「Unigine Heaven Benchmark 4.0」よりもさらにブレの大きいテストだが、いずれの出力とも安定したグラフ。+12Vの平均値は12.051Vと、これまでよりもやや低めに出ているが、最低値は12.000Vを堅持しており、安定性には影響ない。これまでのテスト結果を見る限り、「Edison M 750W」なら、ミドルレンジからアッパーミドルまでのPC構成であれば、かなり余裕を持った運用をすることができるだろう。
最後に最も消費電力が大きかった「AIDA64 Extreme Edition:System Stability Test」実行時の騒音値を確認しておこう。計測は、CPU/VGAクーラーのノイズの影響を最小限に抑えるため、マザーボードからできるだけ距離をとり、電源ファンから約30cmの位置にデジタルノイズ計を設置して行っている。
「AIDA64 Extreme Edition:System Stability Test」実行時の騒音値(dBA/暗騒音32.1dBA) |
今回のテスト環境では、最高でも消費電力が300Wを超えることはなく、ファンの回転もほとんど上昇することはなかった。騒音値もアイドル時は32.8dBA、高負荷時でも34.2dBAまでしか上がらず、静音性は極めて良好だ。実際にテスト実行中でもグラフィックスカードやCPUクーラーのノイズのほうが遥かに大きく、電源ユニットのファンの音が気になることは一度もなかった。
TITANIUM認証の超高効率モデルの登場や、PLATINUM認証モデルの普及もあり、すっかりスタンダードクラスへと落ち着いた感のあるGOLD認証電源ユニット。近頃では、多くのメーカーから様々な製品がラインナップされ、電源効率だけでは差別化が難しくなってきている。そんな中にあって「Edison M 750W」の静音性はまさにトップクラス。アイドル時はもちろん、高負荷時でもノイズが気になることはなく、同社が得意とする静音PCケースを組み合わせてやれば、静音性とパフォーマンスを兼備したPCをラクに構築することができるだろう。
高負荷時でも極めて静かに動作する「Edison M 750W」。「Define R5」を始めとした静音PCケースとのマッチングは最高だ |
また高品質コンポーネントや、フラットケーブルによるセミプラグイン方式の採用により、扱いやすさや信頼性も十分。さらに天板のロゴやホワイトインペラの冷却ファン、質感のよい保護用ポーチなど、外観にも手を抜かない姿勢は、如何にもデザインを重視しているFractal Designらしいこだわりと言えるだろう。電源容量も450Wから750Wまでバランスよく揃い、幅広いユーザーニーズに応えてくれる良質な電源ユニットに仕上げられている。