エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.420
2015.06.24 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
さっそく検証用ボードに接続したRAID 0領域を「CrystalDiskMark」と「ATTO Disk Benmchmark」で計測。USB3.0の実効データ速度となる500MB/secを本当に超えられるのか試してみた。
なお、「CrystalDiskMark」は、久々にメジャーバーションアップしてバージョンが“4”になっているが、計測データの多い“3.0.4”でも測定。SSD搭載コントローラが、SandForce「SF-2281」のため、「CrystalDiskMark」のテストデータは、両バージョンともに「デフォルト(ランダム)」から、圧縮率の高い「All 0x00(0 Fill)」(すべて0のデータを読み書き)に変更。「CrystalDiskMark 4.0.3」で加わった設定の「キュー数&スレッド数」は、「Queues=32」「Threads=8」に設定している。
また、省電力機能がパフォーマンスに影響しないように、マザーボードのBIOSで省電力機能の「C-State」と「SpeedStep」は無効にしている。
「CrystalDiskMark 3.0.4」の結果 | 「CrystalDiskMark 4.0.3」の結果 |
「ATTO Disk Benmchmark 2.47」の結果 |
各ベンチマークともに最大転送速度は、シーケンシャル読込で600MB/sec台、書込で700MB/sec台をマークしており、「ATTO Disk Benmchmark 2.47」の「512KB」では書込725.5MB/secを叩き出している。
テストに用いたUSB3.1デバイスの組み合わせでは、シーケンシャル読込(「Seq」「Seq Q32T8」)やランダムアクセス(「4K」「4K Q32T8」)が、いまひとつ振るわなかったのが気になるところ。ほかのUSB3.1コントローラチップやSATA3.0(6Gbps)→USB変換チップを試していないので断言はできないが、コントローラや変換チップによる傾向のような気がする。
今のところ、この700MB/secオーバーとなる性能を自宅で体験できる製品はない訳だが、近いうちに外付けでSATA3.0(6Gbps)のSSDの性能を引き出せるようになるのは間違いないだろう。
次は、USB3.1 Gen.2に対応する玄人志向製2.5インチHDD/SSD向け外付けケースの「GW2.5FST-SU3.1」に、CFD販売のSATA3.0(6Gbps) SSD「CSSD-S6T256NHG5Q」(容量256GB、シーケンシャル読込最高530MB/sec、書込最高490MB/sec)を取り付けて、USB3.0とUSB3.1接続時のパフォーマンスを計測してみよう。ベンチマークには「CrystalDiskMark 4.0.3」を使用。「キュー数&スレッド数」は、「Queues=32」「Threads=8」のママだが、テストデータは「デフォルト(ランダム)」にしている。
RAID 0を構築する検証用ボードでUSB3.1の実力は実証済み。ここでは実際の使用環境と同じように、省電力機能の「C-State」と「SpeedStep」を有効にした状態も計測を行なっている。
玄人志向「GW2.5FST-SU3.1」。USB3.1対応の2.5インチHDD/SSD向け外付けケースで、実勢売価は3,500円前後 | 「GW2.5FST-SU3.1」に「CSSD-S6T256NHG5Q」を取り付けてUSB3.0とUSB3.1接続時のパフォーマンスを計測 |