エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.421
2015.06.27 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
デュアルチャンネルで組み込めば約9万円と、プレミアムすぎる価格も特長のひとつ。SO-DIMM最大容量のメモリをどうやって使いこなそうか |
I’M Intelligent Memory「IMM2G64D3LSOD8AG-B15E」の登場に際し、まさかシングルモジュールのSO-DIMMで16GBモデルが出るとは、と驚いた人も多いはず。デュアルチャンネル構成で組み込めば総容量は32GB、一気にATXサイズのデスクトップPCと肩を並べることができる。実際にこの容量がフルに要求されるのは稀有なシチュエーションながら、RAMディスク的な使い方でストレージを補うもよし。画像処理などに活用する場合には、超小型のプラットフォームで理想的な環境が作れるだろう。
現状自作市場ではIntel NUC用といったところだが、今後の対応機種拡大にも大いに期待。そして今NUCと組み合わせるなら、ここは最上位モデルとのカップリングを狙ってみよう |
ただし使い道に悩むという贅沢な話以上に、最大のネックは1枚でNUCが買えてしまうほどのプレミアムな価格だろうか。デュアルチャンネル構成を組もうものなら約9万円、デスクトップPCの見積もりを依頼しても、それなりの環境が選べてしまう計算だ。
とはいえ、NUCなどの超小型プラットフォームに規格外のメモリ環境を組み込めるというメリットこそ最大のアイデンティティ。自作市場では現状Intel NUC専用といえるメモリだが、ここはせっかくなら最上位構成を狙いたい。Core i7-5557U+Iris Graphics 6100を搭載した「NUC5i7RYH」などに、デュアルチャンネルで実装。デスクトップマシン顔負けの環境を手のひらPCで実現しよう。