エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.423
2015.07.03 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
続いてはおなじみの分解だ。「GTX 980Ti GAMING 6G」が採用する「Twin Frozr V」を取り外して、各部をチェックしていこう。
2スロットに収まるスリム設計ながら、オーバークロック仕様の「GeForce GTX 980 Ti」を十分に冷却。その上、ウェブ閲覧や動画視聴、ウェブゲームといったGPUへの負荷が低く、GPUが一定以下の発熱となる作業時はファンを停止させるセミファンレス機能の「Zero Frozr」に対応する「Twin Frozr V」。
必要な時はしっかり冷却し、不要な時はファンを停止させるセミファンレス機能がキモ |
100mm径の大型デュアルファンや4本のヒートパイプ、幅90mmのヒートシンクといった基本的な構造は、先に搭載されていた「GTX 980 GAMING 4G」などと同等。さすがにTDPが250WのGTX 980 Tiでは各部の発熱が増えているためか、「GTX 980 GAMING 4G」で採用されていた左右のファン回転を独立コントロール。GPU部や電源回路部といった冷却が必要な部分だけを狙い撃ちで冷やす「Hybrid Frozr」に対応していないのは残念だが、安定動作の基本となる高い冷却性能は確保されている。