高いOCと安定動作を支える独自設計基板と高品質コンポーネント

続いては、MSI独自設計の基板をチェックしていこう。ゲーミングマシンで最も大事なのは、グラフィックスカードのパフォーマンスだが、ゲームプレイ中の安定度も非常に重要。その点も、オリジナルデザインの基板と軍事規格をクリアしているという独自品質規格の「ミリタリークラス4」準拠の高品質コンポーネントを搭載する「GTX 980Ti GAMING 6G」なら安心。大容量かつ低温動作のチョークコイル「ニューSFC（スーパーフェライトチョーク）」、10年超えのロングライフとなる固体コンデンサといった厳選された高品質コンポーネントパーツに、安定した高クロック動作を実現する計10フェーズ構成の電源回路や余裕ある8pin×2構成の補助電源供給と、隅々までこだわった設計になっている。

「Twin Frozr V」を取り外した状態の基板。メモリ部と電源回路部には、別途放熱プレートが備わっている。放熱を助けるとともに、クーラーの重みで基板が歪むことを抑えている
クーラーとともにネジで固定されているメモリ（左）と電源回路部（右）の放熱プレート。電源回路部のプレートはヒートシンク形状になっている
GPUの周りに、1枚あたり512MBのメモリチップを12枚実装。6GBの大容量になっている	今回分解した「GTX 980Ti GAMING 6G」では、メモリにSK hynix製の「H5GQ4H24MFA-R2C」を採用していた
「ニューSFC（スーパーフェライトチョーク）」や固体コンデンサがズラリと並ぶ「GTX 980Ti GAMING 6G」の電源回路部。10フェーズ構成になっており、OCによる長時間ゲーミング時の安定動作を支えている	通常品に比べて30%高い電流容量ながら、約35℃低い温度のチョークコイル 「ニューSFC（スーパーフェライトチョーク）」を採用
「ニューSFC（スーパーフェライトチョーク）」に隣接して実装されているSinopower製MOSFET「SM7320」。アルミニウム製の放熱プレートで冷却されている	PWMコントローラのON Semiconductor製「NCP81174」
実装されているコンデンサは、すべて10年以上の長寿命となっている固体コンデンサを採用	8pin×2構成のPCI-Express補助電源。余裕ある150W×2の電力を供給
2基の100mm径ファンを駆動させるファン電源コネクタ	「Twin Frozr V」クーラ側面のドラゴンLEDに電力供給する2pin電源コネクタ