エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.423
2015.07.03 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
続いては、描画エンジンがDirectX 11に対応した「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」(以下:FFXIV:蒼天)だ。計測はDirectX 11モードの「最高品質」。解像度は1920×1080ドットに加えて、「NVIDIAコントロールパネル」で「DSR」の設定を行ない2560×1440ドット、3840×2160ドットも測定を行なっている。スコアに加えて、「レポート出力」で出力される平均フレームレートの結果もまとめている。
FFXIV:蒼天 スコア | |
FFXIV:蒼天 平均フレームレート |
スコアほど平均フレームレートに差は出ないのが残念なところだが、一般的な1920×1080ドットでは、「Silent Mode」でも120Hz駆動の液晶と組み合わせられるフレームレートになっている。また、4K解像度の3840×2160ドットでは、スコア指標は「とても快適」になったが、平均フレームレートは40fps台と60fpsを下回ってしまった。これからFFXIVを始めるなら当分問題ないだろうが、大規模戦などを行なうようになると、少しカクツキが気になることもあるかもしれない。
3Dベンチマークの最後を飾るのは人気タイトル「Grand Theft Auto V」(以下:GTAV)だ。計測にはGTAVに用意されているベンチマーク機能を使用。ベンチマークを実行すると5つのシーンが実行され、各シーンの最小、平均、最大フレームレートがテキストファイルに出力されるようになっている。今回は5つのテストシークエンスのうち、最も実行時間が長い「Pass 4」の結果をまとめることにした。ただ、「Pass 4」後半の市街地を車で走るシーンは、毎回動きや街中を走る車の種類などが異なり、計測結果が安定しないため、テストを3回実行し、最も低かった際の結果をまとめることにした。
解像度は「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」と同じく、1920×1080ドット、DSRによる2560×1440ドットと3840×2160ドットで計測。描画設定はプリセットが用意されていないので、テクスチャやシェーダーなどの項目は「超高」を選択。そのほか「FXAA」「オン」、「MSAA」「x4」、「NVIDIA TXAA」「オン」、「リフレクションMSAA」「x8」、「ソフトシャドウ」「NVIDIA PCSS」など、「高度なグラフィックス」の項目はすべてオフだが、かなり高めな描画設定でベンチマークを実行している。
ベンチマークを実行した際のGTAVの描画設定 |