Thernaltake「F51」外観スタイル全方位チェック

Thermaltakeがライバルモデルを想定し、徹底的に研究を重ね完成にこぎ着けた「F51」。その意気込みは、どのあたりから感じ取ることができるだろう。ここからは借り受けた実機を箱から取り出し、外観スタイルからいよいよチェックを開始しよう。

余分な装飾を排除した流行のフラットデザインを採用した「F51」

開閉ドア付きのフロントパネル

フラットデザインを採用する「F51」、そのフロントパネルに注目してみよう。ロゴマークさえ省略されたパネル表面は、指紋や手垢が付きにくいヘアライン調仕上げ。落ち着いたマットブラック塗装は、オフィスユースとしても、なんら違和感はない。
　またフロントパネルは6本のピンによりスチール製シャーシに固定。下部を握って引き剥がす事で、開閉ドアを含め全てが取り外せるようになっている。

高級感だけでなく、実用面でも汚れが付着しにくいメリットがある、ヘアライン調に加工されたフロントパネル。開閉ドアを装備し、遮音性を高めている
主素材がABS樹脂製のフロントパネルは、6本のピンでシャーシに固定。なおフロントアクセスポートやスイッチ類はフロント上部に設置されてるため、フロントパネル着脱時にケーブル断線の心配はない

防音効果が期待できるフロントドア

フロントパネルに装備される、開閉ドア。フラットデザインを維持するため、オープンベイや通気孔を隠す役割を果たすとともに、駆動音を閉じ込める遮音効果が期待できる。特に後者については、ドア内側に遮音材を標準で装備。最厚部は実測約13mmで、構成パーツからの駆動音を前方へ漏らさず静音性を維持する、重要な構成パーツのひとつになっている。

ドア内側には遮音材が装着済み。ドアは右側にヒンジを設けた”右開き”で、マグネットにより固定されている
開閉ドア左下にはラバー製ストッパーを装備。シャーシ側に用意されたフックに引っかける事で、ドアが開かないように固定することができる「ドアロック機構」だ

フロントトップの各種アクセスポート

「F51」のスイッチおよび各種アクセスポート類は、フロントトップ部にレイアウトされている。床置き設置時での使い勝手は申し分ない。内容を詳しく見ていくと、中央に位置する四角形はPowerスイッチ。その右側の小さな四角はResetスイッチだ。左側にはHDDアクセスLEDも確認できる。次にアクセスポートは、右側からUSB2.0×2、USB3.0×2を装備。左側にはマイクとヘッドホン端子を備え、左端にある2つのボタンはファンコントローラーだ。

フロントトップ部に一列に並ぶスイッチおよびアクセスポート。利用頻度の高いUSBポートは右端にレイアウトされている