電源ユニット搭載スペース

ボトムレイアウトの電源ユニット搭載スペース。底面には冷却ファンのエアフローを確保すべく、防塵フィルタが装備された通気孔仕様になっている。また電源ユニット設置面には台座となるブリッジを装備。2つのハンドスクリューで固定されており、10箇所のネジ穴から電源ユニットの奥行きに合わせ、固定位置を移動。安定した姿勢で電源ユニットがマウントできるようになっている。なおリア面からのネジ留めは、一般的なインチネジを使用する事になる。

電源ユニットを安定した状態で固定できるブリッジを装備。ボトム面に冷却ファンを増設した状態でも、奥行き220mmまでをサポートする

「F51」標準装備の防塵フィルタをまとめてチェック

イマドキのPCケースのほとんどは、防塵対策が強化されている。ポイントは2つで、空気の出入り口でホコリやチリの侵入を未然に防止すること。そしてメンテナンスのし易さだ。前者は言うに及ばず、冷却ファンの搭載スペースに装備する事で、内部構成パーツに対する防塵対策、さらに冷却ファン自体の寿命にも関わる事になる。後者は付着したホコリやチリを、こまめにクリーニングするには着脱が容易でなければならない。「F51」の防塵対策とメンテナンス性を一挙にチェックしてみよう。

フロントドアを開くと、200mm口径ファン搭載部に大型の防塵フィルタが装備されている。フロント吸気はもっともホコリが侵入しやすい場所だけに、対策は万全だ
上部のツメによるツールフリー固定式を採用。なおこの部分に限らず、使用されている防塵フィルタは全てプラスチック製。金属パーツが使用されていないため、水洗いができる
なんとフロント吸気部には、シャーシ部にも防塵フィルタが搭載されている。上部両サイドのツメによるワンタッチ着脱式で、2重にフィルタを装備する用心深さはあまり例が無い
トップ部の防塵フィルタは、最大140mm口径ファン3基分の幅をカバーする大判サイズ。スチール製トップパネル素材を生かし、マグネット固定式が採用されている
ボトム部には2枚のスライド式防塵フィルタが。フロント引き出しタイプはボトム部120mm口径ファン2基増設部分をカバー。リア引き出しタイプは電源ユニットエリア用
	左サイドパネルにある増設ファンスペースにも、マグネット固定式の防塵フィルタを装備。最大140mm口径ファンがカバーできるサイズだ