エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.425
2015.07.13 更新
文:GDM編集部 池西 樹
続いて、「UEFI DualBIOS(TM)」から、Pentium G3258のオーバークロックに挑戦していくことにしよう。今回はCPU倍率とGPUクロックのみを調整し、コア電圧や保護設定などは一切いじらない簡易チューニングを実施。OSの起動と各種ベンチマークテストが完走できるクロックを探ることにした。
簡易チューニングながら、CPUクロックは定格から+1.20GHzの44倍(4.40GHz)、GPUクロックは+250MHzの1,350MHzまでは安定動作が可能。これ以上のクロックでもOSの起動は可能だったことから、電圧を調整してやればさらなる上積みが期待できる。
続いて、各種ベンチマークソフトを使い、オーバークロックの効果を確認していくことにしよう。まずはCPUコアの純粋な性能を測定できる「CINEBENCH R15」から検証を進めていく。
CINEBENCH R15(cb) |
TurboBoost機能が実装されていないPentium G3258では、クロックの上昇率がリニアにスコアに影響し、シングルコア、マルチコアとも約35%スコアが向上。さすがにここまで性能が上がると、Webブラウザの起動やフォルダの開閉など、標準的な操作でも明らかにその違いが体感できる。電圧の調整など難しい設定のないライトなチューニングでも高い効果を得られることから、Pentium G3258を使用するならぜひオーバークロックに挑戦してみてほしい。
続いて、定番3Dベンチマークソフト「3DMark」を使い、GPUの性能を中心にチェックしていこう。なおプリセットは、オンボードグラフィックスということを考慮し、「Sky Diver」と「Cloud Gate」を採用している。
3DMark:Sky Diver | |
3DMark:Cloud Gate |
Graphicsスコアは、「Sky Diver」で約13%、「Cloud Gate」で約14%とこちらも上々のスコア。さらにCPUコアのオーバークロック効果もあり、「Cloud Gate」では総合スコアが約20%向上するなど、こちらもオーバークロックの効果は非常に大きいことが分かる。