エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.425
2015.07.13 更新
文:GDM編集部 池西 樹
次に、実際のゲームプレイを想定したベンチマークとして、「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」のスコアを確認していこう。APIはDirectX 9、品質設定は“標準品質(デスクトップPC)”、解像度は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンを計測している。
ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク |
スコア判定はチューニングに関係なく1,920×1,080ドットで“設定変更が必要”、1,280×720ドットでは“やや快適”で、低解像度であれば十分プレイできるレベル。またオーバークロックの効果はいずれも約10%で、これまでのベンチマークに比べるとやや効果は薄い。より快適な環境を目指すなら、素直にグラフィックスカードの増設を検討したほうがいいだろう。
3Dベンチマークのラストは、「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン Ver 1.1」にて締めくくろう。品質設定のプリセットは“標準品質”にセット、解像度はこちらも1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンを選択して計測している。
ドラゴンクエストXベンチマーク Ver 1.1:“標準品質” |
スコア判定はいずれも1,920×1,080ドットで“やや重い”、1,280×720ドットで“快適”となり、こちらもオーバークロックのみで判定を1ランク上げるほどの効果は期待できない。とは言え、前者は約16%、後者では約20%向上しており、もうひと伸び欲しい場合には有効な手段になるだろう。
最後に消費電力について確認しておこう。高負荷は各ベンチマーク実行時の最高値、アイドルは起動直後10分間放置した際の最低値をそれぞれ採用している。
消費電力(W) |
アイドル時の消費電力は、省電力機能が働くためオーバークロックによる影響はほとんどない。また高負荷時でも消費電力の上昇は20Wに抑えられており、電源ユニットへの負担を考慮する必要はないだろう。ただし、Pentium G3258のリファレンスクーラーは、冷却性能に少々不安があるため、オーバークロック時には換装をオススメしたい。
とかくハイエンドモデルにばかりスポットがあたるマザーボードだが、近頃では低価格モデルでも耐久性・信頼性にこだわった製品が登場している。今回検証したGIGABYTE「GA-H81M-DS2V」も「Ultra Durable(TM) 4 Plus」準拠の高品質コンポーネントや各種保護回路の実装により、耐久性や安定性が高められており、高負荷状態でも不安定な挙動を示すことは一度もなかった。チップセットの制限もあり、機能や拡張性で見劣りする面はあるものの、基本的な装備はひと通り揃っており、一般的な運用で不足を感じるシーンはほとんどないだろう。
「Ultra Durable(TM) 4 Plus」に裏打ちされた高品質が特徴の「GA-H81M-DS2V」。エントリーモデルながら安心して使用することができる |
さらに独自チューニング機能により、KシリーズCPUを組み合わせればオーバークロックにも対応するなど、パフォーマンス面も充実。シングルグラフィックス環境までなら、ハイエンドモデルと比較しても遜色のないPCを構築することができる。コスト重視やコンパクトPCを狙いつつ、品質にも妥協したくないなら、選択肢にぜひ加えて欲しい1枚だ。