エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.427
2015.07.22 更新
文:GDM編集部 池西 樹
NITRO R9 380 4G GDDR5 PCI-E DI/DD/H/DP DUAL-X (型番:SA-R9380-4GD5NIT01/11242-07-20G) 実勢売価36,000円前後 製品情報(SAPPHIRE TECHNOLOGY LIMITED) |
製品の検証に入る前に、まずはAMDの新GPU「Radeon R 300」シリーズについて簡単に紹介しておこう。積層メモリ「HBM」を搭載する最上位Radeon R9 Fury X/Furyを除けば、いずれも既存GPUをベースにしたリブランドという位置づけ。ただし、動作クロックやメモリ容量などが引き上げられ、パフォーマンス面での上積みは確実に期待できる。さらに最新API「DirectX 12」や「Vulkan」「OpenGL 4.5」への正式対応が謳われているのもポイントだ。
AMDによる1440p環境のパフォーマンス比較。Radeon R9 380ならすべてのゲームでシングルプレイの合格点とされる30fpsを超えるパフォーマンスを実現している |
そして今回の主役であるRadeon R9 380に目を向けると、こちらは「Tonga」コアを採用するRadeon R9 285Xをベースにしたモデル。TDPは190Wのまま、コアクロックが918MHzから970MHzに、メモリクロックが5,500MHzから5,700MHzへと引き上げられ、ワットパフォーマンスが大きく向上。さらに正式には2GBまでだったビデオメモリは4GBに拡張され、1080p(1,920×1,080ドット)から1440p(2,560×1,440ドット)クラスの高解像度・高画質環境をターゲットにしている。