エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.428
2015.07.25 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
ここからは、いよいよ「GTX 980 Ti ArcticStorm」の実働テストにて、そのパフォーマンスをチェックしてみよう。最大の関心事は、もちろん「ArcticStorm」クーラーを擁する本機のポテンシャルだ。
そこでテストにあたり、ZOTAC独自のチューニングツール「FIRESTORM」を使用したオーバークロックにチャレンジ。GTX 980 Tiでは最速を誇るシリーズ最上位モデル「GeForce GTX 980 Ti AMP! Extreme」と同等となる、ブースト1,335MHzまでのオーバークロックを施した。また、同じく「FIRESTORM」によるカスタマイズにより、リファレンスクロックを再現。3通りの動作クロックによる結果を比較しつつ、検証を進めていこう。ちなみに機材の関係から、今回のテストはすべて空冷のみの環境で計測を行っている。
まず先頭は、3Dベンチマークテストの大定番「3DMark」による計測から始めよう。「GTX 980 Ti ArcticStorm」はハイエンドGPUであることから、上位の「Fire Strike」とより高負荷な「Fire Strike“Extreme”」、さらに4kゲーミングシーンを想定した最上級の「Fire Strike“Ultra”」を選択してテストを行った。
Fire Strike | |
Fire Strike“Extreme” | |
Fire Strike“Ultra” |
リファレンスと出荷時クロックとの間では、差が小さいこともありスコアの違いも4%ほど。ただしOCクロックとの間では、安定して20%以上のスコア差をつけるなど、めざましいパフォーマンスアップを実現している。実際のゲームプレイにおける効果にも期待大、やはり「GTX 980 Ti ArcticStorm」はオーバークロック動作でこそ真価を発揮すると言えそうだ。