エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.429
2015.07.30 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
ここからは実ゲームを使ってパフォーマンスをチェックしていこう。まずは、まだまだ人気のあるエレクトロニック・アーツのミリタリーFPSゲーム「Battlefield 4」だ。描画設定はプリセット「最高」を選択。解像度はFFXIV:蒼天と同じく、「DSR」での解像度2560×1440ドットと3840×2160ドットも計測を行なっている。
フレームレートは「Fraps」を使用し、キャンペーン「SHANGHAI」の冒頭に流れるユーザー操作の必要としないシーンで、60秒間計測している。
Battlefield 4 フレームレート 1920×1080ドット | |
Battlefield 4 フレームレート 2560×1440ドット | |
Battlefield 4 フレームレート 3840×2160ドット |
“リファレンス相当”と“定格”のフレームレートの差は最大で2fps。オーバークロックの効果は見られるものの、体感できるほどの違いは出ていない。
さすがに「最高」描画設定、解像度3840×2160ドットでのプレイは、ヌルヌル描画でFPSゲームを遊ぶために必要なフレームレートとなる60fpsを切ってしまっている。一方で1920×1080ドットでは、FPSゲームでその効果が顕著に表れる120Hz・144Hz駆動のゲーミング液晶でプレイできるフレームレートを実現している。
ちなみに、エレクトロニック・アーツからゲームエンジンに「Battlefield」シリーズなどで採用されている「Frostbite」を使い、まるで実写のようなクオリティを実現している「Star Wars バトルフロント」が11月19日登場予定。高描画、高解像度でのプレイを考えている人は「GeForce GTX 980 Ti」を積極的に狙っていきたいところだ。ちなみに今年12月18日からは新たな3部作の第1作目となる「スター・ウォーズ(エピソード7)/フォースの覚醒」が公開予定。ゲームにはこの新作映画と世界観がクロスオーバーするDLCも配信予定になっているので、ゲームから離れていたスター・ウォーズファンも注目といえる。
最後は人気タイトル「Grand Theft Auto V」(以下:GTAV)だ。計測はGTAVに標準で用意されているベンチマークを使用している。
ベンチマークを実行すると、5つのテストシークエンスが実行され、シークエンスごとの最小、平均、最大フレームレートがテキストファイルに出力されるようになっている。今回は最も実行時間が長い「Pass 4」の結果を使用しているが、「Pass 4」は後半で計測のたびに動きや街中を走る車の種類などが異なり、結果のバラツキが結構あるため、比較的安定した結果になる平均フレームレートのみをまとめることにした。
描画設定はプリセットが用意されていないので、テクスチャやシェーダーなどの項目は「超高」を選択。そのほか「FXAA」「オン」、「MSAA」「x4」、「NVIDIA TXAA」「オン」、「リフレクションMSAA」「x8」、「ソフトシャドウ」「NVIDIA PCSS」など、「高度なグラフィックス」の項目はすべてオフだが、かなり高めな設定で実行。解像度は1920×1080ドットとDSRによる2560×1440ドット、3840×2160ドットで行なっている。
GTAV 平均フレームレート |
残念ながら、「Battlefield 4」と同じく、“リファレンス相当”と“定格”のフレームレート差は誤差の範疇。実際のプレイでは、あまり気にならない描画項目も最高な状態でベンチマークを行なっているが、解像度2560×1440ドットで平均60fpsを出しているのは、さすが「GeForce GTX 980 Ti」といった感じだ。