エルミタ的速攻撮って出しレビュー ~番外編~
2015.08.12 更新
文:GDM編集部 Tawashi
最後にサイコム提供の各種ベンチマークテストの結果をお伝えしておこう。検証は定番の3Dベンチマークソフト「3DMark」とDirectX 11対応のエンジンを採用した「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」「Furmark」で計測。オリジナル水冷仕様「GeForce GTX 980 Ti」のパフォーマンスや冷却能力をじっくり確認してほしい。なおCPUには「Core i7-4790K」が搭載されている。
これまでサイコムオリジナルPC「本体」のレビューを数回お届けしてきたが、初めてオリジナル水冷仕様のグラフィックスカードに着目。開発から製造までをご覧いただいた。
自作PC市場においては、急加速した水冷パーツ人気。一方でBTO市場では、輸送事故への懸念や使い手のスキルが見えないことから、大きく遅れをとっていた。しかしオールインワン水冷ユニットの完成度が高まり、その信頼性が確かなものになった現在。BTOにおける水冷の選択肢は、特別な存在ではなくなってきている。
だが、グラフィックスカードの水冷化については、自作PC市場においてもなお、未だ一般的とは言いがたい。その存在自体がまだ少数である中、今度はBTO市場のサイコムが一歩抜き出て、オリジナルハンドメイドによる「GeForce GTX」シリーズの水冷化に成功。日々着実に実績を積み上げているのだ。
自作派からは「単体発売待望」の声も聞こえているようだが、サイコムによるとその予定はないという。なんとも魅力的なデュアル水冷システムだ。自作派が欲しがるようなモデルをBTOで実現する、それこそが“自作代行”を身上とするサイコム最大の武器であり、創業以来の熱い理念なのである。