エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.432
2015.08.14 更新
文:GDM編集部 池西 樹
R9 380 2G GDDR5 PCI-E H/D/2MDP ITX COMPACT (型番:SA-R9380-2GD5ITX01/11242-00-20G) 実勢売価33,000円前後(発売中) 製品情報(SAPPHIRE TECHNOLOGY LIMITED) |
スイートスポット帯を担うアッパーミドルらしく、今年6月のデビュー当初から数多くのカスタムモデルが揃うRadeon R9 380。その中でもひと際異彩を放つのが、今回の主役「R9 380 2G GDDR5 PCI-E H/D/2MDP ITX COMPACT」(以降「R9 380 ITX COMPACT」)だ。
奥行はMini-ITXマザーボードとほぼ同等。カード先端に装着する補助電源コネクタを考慮しても約190mmのスペースがあれば十分事足りる計算だ |
高品質なコンポーネントで固められた専用基板の採用により、Radeon R9 380を搭載しつつMini-ITXサイズと同等のコンパクトサイズを実現。さらにφ8mmの極太ヒートパイプと90mmの大口径ファンを組み合わせ、冷却性能を最適化したオリジナルクーラーを実装することで、静音性を損なうことなく安定動作を可能にしている。
電源回路をはじめ高品質コンポーネントで固められた独自基板を採用 | 銅製受熱ベースと極太ヒートパイプで構成されるオリジナルクーラーを搭載 |
そして、これら高品質なコンポーネントに支えられ、動作クロックはコアクロック980MHz(リファレンス970MHz)、メモリクロック5,600MHz(リファレンス5,500MHz)のオーバークロック仕様。ショートモデルという性格上、その上昇率はわずかながら、リファレンスモデルに対しては一定のアドバンテージが期待できる。また補助電源コネクタも標準の6pin×2から8pin×1に変更され、ケース内の配線をシンプルにできるのも小型ケースでは大きなメリットだ。
黒と赤のコントラストが印象的なパッケージデザイン。サイズは実測でW163×D235×H60mmとこのクラスとしてはコンパクト |