• 編集部：
  PCケースの状況はいかがでしょうか。「Z3 PLUS」の今後も気になります。

爆発的セールスを記録した「Z3 PLUS」。長らく冷却専門だったZALMANのPCケースは注目を集め、「PCケースのZALMAN」という新境地の開拓に成功。エントリーミドルタワーPCケースの鉄板モデルになった。リニューアルが予定されているようだ

• Youn氏
  こちらもネーミングは未定ですが、「Z3」の後継モデルを、今年の10月投入を目標に準備中です。ほかにも2モデルほど予定していますが、扱うかどうかは代理店のアスク次第ですね。「Z3 PLUS」については基本的に継続予定ですが、フェイスデザイン変更版などを発売する可能性はあります。

シンプルなフロントフェイスが特徴的な「Z9 NEO」。年内の投入が予定されている

• 編集部：
  アスクでの取り扱い予定はあるでしょうか。
• アスク担当
  国内ユーザーも期待している「Z3」の後継モデルが、もちろん販売予定ですよ。他のモデルについては実物を見てから判断させてください。電源ユニットの扱いも同様で詳細は未定ながら、PCケースに標準搭載したお買い得モデルなど検討中です。

日本市場へは投入が見送られた「Z1」だが、こちらも後継モデルを準備中

• 編集部：
  ZALMAN取り扱いの人気アイテムにISOファイルをマウントして、仮想光学ドライブとしても使用できる2.5インチSSD/HDD用の外付けケース「ZM-VE300」があります。類似品がないために、秋葉原でも堅調に売れていましたが、現在は残念ながら入手が難しい状況です。

仮想ドライブとして使用できる2.5インチデバイス対応の外付けHDDケースは、日本市場で人気のアイテム。「ZM-SHE350」（左）や「ZM-SHE500」（右）といった新モデルが投入予定だ

• Youn氏
  「ZM-VE300」の後継モデル「ZM-SHE350」と「ZM-VE400」（タッチパッド搭載）の後継モデル「ZM-SHE500」が、まもなく発売できそうです。日本でも発売されますよ。

「ZM-VE300」の後継モデル「ZM-VE350」。アスクによると、すでに販売に向けて準備が進んでおり、予価約5,000円前後で投入される予定とのこと

• 編集部：
  最後に日本のZALMANファンに向けて、ひと言お願いします。
• Yoo氏
  現在は決して楽な状況ではありませんが、ZALMANの底力を信じ、さらに鍛えて、よりよい製品を市場に提供するべく復活を目指しています。今後は新製品も発売していきますので、温かく見守っていただきたいと思います。

ZALMANイズムは健在。期待して待て

経営破綻のニュース以降、現在も一部製品の販売は継続されているが、その後が気になっていた人も少なくないだろう。ことの顛末がわからなかった中、15年間に亘り日本市場を担当する当事者の口から、再建途上のプロセスや新製品のロードマップについて聞けたのは収穫だった。

未だ予断を許さない状況が続いているとはいえ、再建に向けての舵はすでに切られている。なによりZALMANイズムがしっかりと継承されている点については、ファンならずとも、自作業界にとって明るい話題ではないだろうか。再生の旗印となる魅力的な新製品が投入されるまで、期待して待とう。そう遠い日ではなさそうだ。