エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.433
2015.08.22 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕 / 池西 樹(テストセッション)
ここからは各種ベンチマークテストにより、「ETS-T40F-TB」の冷却機器としての実力を明らかにしていこう。検証用のCPUにはSkylake世代の最上位モデルIntel Core i7-6700Kを使用し、マザーボードのプリセットにて4.40GHzにオーバークロックした状態でも計測を実施。さらに「Fan RPM Reduction Adaptor」(以下FRRA)を使いファンの回転数を落とした状態での測定も実施している。なおストレスツールは「OCCT 4.4.1」、温度計測には「HWMonitor」の「Package」を、ファンの回転数はマザーボード付属のチューニングユーティリティの値をそれぞれ採用している。
定格クロック:CPU温度(室内温度27.4℃) | |
定格クロック:消費電力 |
まずは定格駆動の温度を確認すると、回転数に関係なく30℃となり、冷却性能が飽和していることがわかる。また高負荷時はFRRA使用時が75℃、定格では69℃でいずれも優秀な結果。さらにCPU負荷が切り替わるスパイク値も80℃を超えることはなく、TDPが91Wへと上昇したSkylakeを完璧に冷やし切ることができる。
4.40GHz動作時:CPU温度(室内温度27.4℃) | |
4.40GHz動作時:消費電力 |
続いて消費電力が約30W上昇する4.40GHz時のスコアを確認すると、FRRA使用時は91℃前後で推移しており、常用するにはやや心もとない結果。一方定格では83℃、スパイク値も92℃までに抑えられており、ライトなオーバークロックであれば十分な冷却性能を備えていることがわかる。