エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.434
2015.08.25 更新
文:GDM編集部 Tawashi / 池西 樹
ECS「LIVA X 2」(型番:LIVAX2-2/32-W10) 売価税抜25,800円前後 製品情報(リンクスインターナショナル) |
手のひらに乗るコンパクトなサイズと、安価な価格設定で人気のECS製「LIVA」。今や、Intelの「NUC」やGIGABYTEの「BRIX」と並び、小型PC(ベアボーンを含む)市場を牽引する存在となっている。
そんな中登場した今回の主役「LIVA X 2」は、「LIVA」「LIVA X」に続くシリーズ最新モデル。CPUにはBraswell世代のCeleronを採用。さらにOSには先日デビューしたばかりのWindows 10 Homeがプリインストールされ、購入後すぐに最新のWindows環境が利用できる。
新作「LIVA」はデザインも一新。これまでのシンプルなボックス型筺体から、丸みを帯びた曲面的なボディを採用。リビング用途を意識しつつ、ビジネスシーンでも違和感がない。もちろんSoC、メモリ、ストレージ、ネットワークアダプタなど、基本動作に必要なものを全て揃え、入出力デバイスのみを用意するだけという手軽さは従来通りだ。
それでは「LIVA X 2」(型番:LIVAX2-2/32-W10)のスペックを確認していこう。プロセッサはBraswell世代の省電力SoC「Celeron N3050」(2コア / 2スレッド / 定格1.6GHz / ブースト時2.16GHz / キャッシュ2MB / TDP6W / SDP4W)で、メモリはDDR3L 2GB、ストレージは32GBのeMMCを搭載。また最大1TBのSSDに対応したM.2スロットも用意されるため、ストレージ強化も可能だ。
「LIVA」シリーズの弱点だった高速ストレージ問題を克服すべく、最大1TBのSSDに対応したM.2スロットを搭載 |
ネットワークは、ギガビット有線LAN(Realtek/RTL8111H)、IEEE 802.11ac / a / b / g / n無線LAN、Bluetooth 4.0に対応。インターフェイスはUSB3.0×3(内1基は充電対応ポート)、オーディオジャック×1(音声出力/マイクインコンボジャック)。ディスプレイ出力はHDMI×1、D-Subを備え、オンボードグラフィックスによるデュアルディスプレイに対応。加えて、HDMIでは4K解像度(3,840×2,160ドット@30Hz)の高精細表示も可能だ。また2系統のマイクをフロントに備えることでCortanaもサポートする。
外形寸法はW156×D83×H51mmとなり、従来モデル「LIVA X」(W135×D83×H40mm)に比べやや大きくなったが、重量は590gと軽量。電源はACアダプタを使用する。
「LIVA X 2」のラインナップは、今回検証するメモリ2GB/eMMC 32GBの「LIVAX2-2/32-W10」の他、メモリ2GB/eMMC 64GB版の「LIVAX2-2/64-W10」(売価税抜29,800円前後)、メモリ4GB/eMMC 64GB版の「LIVAX2-4/64-W10」(売価税抜33,800円前後)。さらに上位モデルとして「Core M-5Y10c」を搭載する「LIVA Core」(型番:LIVA Core 4G)も用意されている。
Core M-5Y10cを採用する上位モデル「LIVA Core」。天板にはアクリルウィンドウが実装され、内部のヒートシンクが確認できる | |
発売は9月下旬頃。売価税抜49,800円前後に設定されている |