ケーブルマネジメント機構

大型PCケース「Enthoo Primo」からPCケースカテゴリに参入したPhanteksは、その当初よりケーブルマネジメント機構に定評がある。大型PCケースは拡張性が高く、搭載パーツが増えることで複数のケーブルが行き交う。これをきれいに束ねておくには、スルーホールや結束アイテムを固定するフックの存在が重要である事は、言うまでもない。さらに、”裏配線”に重要なマザーボードトレイ裏面とサイドパネル間の空間も気になるところ。ここではそれら、ケーブルマネジメントをチェックしてみよう。

マザーボードトレイ背面からケーブルマネジメント機構をチェックする
「CPU補助12Vコネクタ」付近に用意されたスルーホール。ケーブルの外部被覆を保護するグロメットも装着済み	マザーボードが搭載されるメインエリアから、電源ユニット搭載エリアに通じるスルーホール
マザーボード側面に沿った縦のスルーホールは2つ。ワンタッチでケーブルが結束できる「Hook n Loop」も3本が装備済み。なおマザーボードトレイ背面とサイドパネル間の空きスペースは公称35mm。大型PCケース「Enthoo Primo」の30mmよりも広い

「Enthoo Pro M」の防塵対策

精密機器であるPCに大敵なホコリ。PCケース内部へのホコリの進入を防止する対策として、通気口などの開口部には、防塵フィルタが装備されている。
　フロントパネルのメッシュ部内側には、吸気ファン用としてワンタッチで着脱ができるフィルタを装備。さらにトップ部表面には、マグネット固定式の大判フィルタ。電源ユニット搭載スペースのボトム部には、吸気ファン用にスライド着脱式のフィルタをそれぞれ装着されている。

フロントパネル裏側、上下左右計4カ所のツメで固定された防塵フィルタ。枠はABS樹脂製で、水洗いにも対応する
面積の広いトップ部の通気口に装備されるのは、マグネット固定式の防塵フィルタ。3カ所中、取り外しは最も容易で、頻繁にメンテナンスができる	電源ユニットの吸気ファン部にある、スライド着脱式防塵フィルタ。PCケースを床に設置したままで取り外しができる

「Enthoo Pro M」付属品総点検

「Enthoo Pro M」の内部・外部を詳細に見てきたところで、組み込みに必要な付属品をチェックしておく。ネジ類はひとまとめにジッパー袋に収められ、「アクセサリーBOX」（茶箱）に詰め込まれていた。例によってBOXは3.5インチHDDサイズ（幅）で、両側面には各2つの穴を用意。出荷時は3.5インチシャドウベイのトレイに固定されている。

Screw M3 x 5mm（Motherboard/SSD）	Stand Off Screw（Motherboard）
Thunb Screws 9*15mm（HDD Bracket,Side Panel）	Thunb Screws 9*20mm（HDD tray）
Screw 5 x 10KT（Fan installation top/rear）	Screw 6-32 x 31mm（Fan installation front）
Screw M4 x 8mm（Reservoir/Pump）	Screw 6-32 x 6mm（PSU）
Zip Tie（150mm）