エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.435
2015.08.26 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
CPUクーラーの有効スペースは、クラス最大級ともいえる公称高さ194mmまでをサポート。140mm口径冷却ファンを搭載するモデルで、高さ160~170mmクラスである事を考えると、190mm超はかなりゆったり設計されているという印象だ。
搭載テストには、Phanteksブランドを市場に根付かせた大ヒット作「PH-TC14PE」をチョイス。ツインタワーデザインのヒートシンクに、140mm口径ファンを2基装備した高さ190mmの超ハイエンド空冷をものともせず、公称値通りサイドパネルが干渉する事無く搭載できた。
140mm口径デュアルファン仕様の「PH-TC14PE」が問題なく搭載可能。しかし相変わらずの大迫力だ | |
ここでCPUクーラーメンテナンスホールをチェック。実測で縦約150mm、幅約175mm(それぞれ最大部)の長方形にカットされており、「PH-TC14PE」のバックプレートも問題なくこの中に収まっている |
次に拡張カード搭載スペースをチェックしてみよう。公称値はオプションの「Modular HDD Bracket」を使用しない”標準の状態”で最大420mmとされ、一般的なミドルタワーPCケースと比較してもクラス最大級の有効スペースが確保されている。
ここで検証に用意したのは、Inno3D「iChill Geforce GTX 980 4GB Black」(NVIDIA GeForce GTX 980)で、外形寸法は266×111mmの3スロット占有デザインのハイエンドモデル。なんといっても120mm口径ファンを搭載するラジエターを備えた、水冷仕様である点がポイントだ。奥行き(長さ)こそ300mmに満たないグラフィックスカードだが、大型サイドフロー型CPUクーラー、Phanteks「PH-TC14PE」との組み合わせで、無事に収まるのだろうか。
オプションの「Modular HDD Bracket」を使用しない購入時ママの状態なら、最大420mmのグラフィックスカードが搭載可能。仮に「Modular HDD Bracket」を装着した場合の奥行きは300mmまで | |
3スロット占有のグラフィックスカードと背面固定のラジエター、140mmデュアルファンCPUクーラーの組み合わせは圧巻。かなり密度は濃いものの、互いに物理的干渉を起こすことはない |