SilverStone「RVZ02」外観スタイル全方位チェック

ここからは「RVZ02」の評価サンプルを箱から取り出し、外観スタイルからチェックを開始しよう。「RVZ02」はスリムタイプ（ブック型）のMini-ITX対応ミニタワー。設置条件は縦置き・横置き両対応で、使用環境に応じて選択ができる。なお本稿では表記上の誤解を招く事を避けるため、「縦置き」を前提に検証を進めていく。

「RAVEN 2」のデザインを思わせるフロントパネル

PCケースの顔、フロントパネルの中央には「RAVEN」シリーズを主張するロゴがあしらわれている。またVの字にデザインされた透明な部分にはLEDが内蔵され、電源ON状態ではオレンジに発光する。
　幅はわずか87mmしかないため、デザイン上の特徴は出しにくいものの、共通シャーシを採用する「ML08」シリーズのフラットな印象とは違い、”山あり谷あり”の起伏が設けられている。また上部と下部は、左右非対称にカットされ、なるほど「RAVEN」シリーズらしさが見て取れる。

スリム型PCケースとしては、細部までよく作り込まれているフロントパネルデザイン。中央部が鋭角にするあたりは、「RAVEN 2」（RV02）のデザインが継承されている

隠されたフロントアクセスポート

フロントアクセスポートは、フロントパネル中央にある「RAVEN」ロゴの裏に隠されている。ここは必要な時にだけアクセスできるスライド可動式を採用。スリムタイプ筐体だけに、内部にはUSB3.0が2ポートと、マイク、ヘッドフォン端子のみが装備されている。

フロントパネル中央はスライド可動式で、内部にはフロントアクセスポートが隠されている

パワースイッチとリセットスイッチ

スイッチ類はフロントパネル最下部左右に配置されている。左側隅にある”三角クジ”のような形状はパワースイッチ。右側隅にある丸穴はリセットスイッチだ。いずれも目立たない場所にレイアウトされているが、必ずしも操作頻度が高いというワケではないため、不便を感じる事はないだろう。

パワースイッチの操作感は”カチカチ”。スイッチを押した確かな感覚があり、ブラインドタッチでも気にならない。一方リセットスイッチは、先のとがったもので押すタイプを採用。誤操作防止の役割を果たす

同一デザインのトップパネルとボトムパネル

「RVZ02」のトップパネルとボトムパネルは、ほぼ同一デザイン。縦置き・横置き両用のスリム型PCケースだけに合点がいく。いずれも通気口とサイドパネルのアクリル窓が一部回り込み、これを左右半分ずつに分け合った。唯一の違いは、正面から見てトップパネルは左側にアクリル窓、ボトムパネルは右側にアクリル窓を配置。熱源を2つのエリアに分けた、内部構造にゆえんする。これについては、のちほど詳しく解説しよう。

上下どちらか分からないほどソックリな、トップパネル（左）とボトムパネル（右）