大きなアクリル窓付きの両サイドパネル

トップパネルとボトムパネル同様、両サイドパネルもほぼ同一デザインが採用されている。縦置き推奨PCケースだけあって、左右いずれもアクリル窓を装備。内部構成パーツが透けて見えるだけでなく、ほぼ全面にわたり通気口が設けられているのが特徴だ。なお兄弟モデル「SST-RVZ02B」は、アクリル窓の代わりにワンタッチで着脱できる防塵フィルタが装備されている。

アクリル窓の回り込みが、トップ方向になる正面左サイドパネル

アクリル窓の回り込みが、ボトム方向になる正面右サイドパネル

90°に角度が付いた大型アクリル窓が特徴のサイドパネルはフラット（平面）ではなく、それぞれL字に曲げられている点も特徴だ。つまり左サイドパネルはトップパネルを兼ね、右サイドパネルはボトムパネルを兼ねている。これにより、組み込みやすさとメンテナンス性を両立。PC全体の強度を高める効果もある。

トップパネルとボトムパネルが一体成型。トップまたはボトム面各2本、サイドパネルに各2本のネジで固定されており、全体強度を高める役割を果たしている

シンプルなリアパネル

見慣れたミドルタワーPCケースとは違い、リアパネルはかなりシンプル。拡張性に限りのあるMini-ITX向けで幅87mmを思えば、納得がいく。最上部から順に見ていくと、左にはACケーブル用コネクタ、その下には拡張スロットが2段分、さらにその下にはバックパネルI/O用のカットが並ぶ。

スリム型PCケースとあって、シンプルなリアパネル。バックパネルI/O用カットや拡張スロット、ACケーブル用コネクタ以外の空きスペースには、通気口が設けられている

縦置き用スタンド「FOOT」

設置スタイルは、縦置きまたは横置きから選択できる。前者の場合、縦置き用スタンド「FOOT」を使用。安定した直立状態を保つために、ボトム部の前後に挟むように装着して使用する。筐体に接触する面と、設置面にはゴム製ラバーが装備され、傷が付かない配慮も欠かさない。

安定した直立状態を保つ付属品の「FOOT」。フロントパネルにある「RAVEN」のロゴから、「RVZ02」は縦置きが前提のようだ

横置き設置の「RVZ02」

「RVZ02」の横置き設置には、付属の「RUBBER FEET」を使用する。半球形状のゴム製インシュレーターで、両面テープにより本体の四隅に装着。設置面と本体の間に実測約10mmの空間を作りだし、通気スペースを確保している。

マニュアルによると、「RVZ02」は水平設置（横置き）よりも垂直設置（縦置き）が「より理想的な温度になる」と記載されている。通気口の吸気能力を最大限発揮させたい場合は、縦置きを検討したい

盗難防止用ケンジントンロック

スリム型Mini-ITXケースだけに、本体の移動は楽に行う事ができる。反面、設置場所によっては盗難を気にする必要があるだろう。「RVZ02」では、上部と下部にケンジントンロック用の穴が装備されている。市販のケンジントンセキュリティーワイヤー等を用意すれば、本体の盗難およびいたずらを未然の防止する事ができる。

ケンジントンロック用の穴は上部と下部、各1つ用意。いずれもサイドパネルとシャーシを一緒にロックできるため、構成パーツの盗難にもひと役買う