SilverStone「RVZ02」内部構造チェック

さすがにゲーミングPCケースにカテゴライズされる「RAVEN」シリーズ。外装周りは一般的なスリム型PCケースとは違い、見るべきポイントが随所にみられた。引き続き、PCケースの善し悪しを決める、内部構造をくまなくチェックしていこう。
　「RVZ02」の内部構造は、熱源となるCPU、グラフィックスカード、そして電源ユニットを2つのエリアに分け、独立したエアフローを形成するという設計思想がベースになっている。それぞれの配置から、どのように冷却が行われているのだろうか。限られた容積の「使い方」がポイントだ。

右側のエリアには、2.5インチSSDシャドウベイやスリム光学ドライブベイ、電源ユニット、さらにマザーボードが格納される

左側のエリアには、拡張カード搭載スペースと、場所を分け合う2.5/3.5インチ共用シャドウベイが用意される

スリム光学ドライブベイ

スリム光学ドライブベイは上部右側に装備されている。出荷時、ブランクパネルで塞がれており、搭載時のみ取り外す仕様。もちろん非搭載を選択した場合でも、外観を損ねることはない。
　対応スリム光学ドライブは、12.7mm厚でスロットインおよびトレイタイプ、9.5mm厚ではトレイタイプのみが搭載できる。

9.5mm厚スリム光学ドライブは、トレイタイプのみ搭載可能。装着には付属のアダプタを使用する

2台分が用意された2.5インチシャドウベイ

ストレージ格納スペースは、右側エリアに集約されている。上部には2.5インチドライブ専用のトレイが装備されており、2.5インチSSDが最大2台搭載できるようになっている。

2.5インチドライブ専用のシャドウベイ。2台分の格納スペースには可動式トレイを装備。ワンタッチ式の搭載機構については、後ほど詳しく解説しよう

拡張カード搭載スペースに用意された2.5/3.5インチ共用シャドウベイ

左側エリアの拡張カード搭載スペースは、2.5/3.5インチ共用シャドウベイの用意もある。一見分かりにくいが、上部フロントパネル寄りのトレイには複数の穴が確認できる。これが2.5インチSSDまたは3.5インチHDDを底面固定するためのネジ穴だ。拡張カードの搭載有無に関わらず、2.5/3.5インチドライブはどちらか1台しかマウントできないが、限られた容積のスリム型PCケースにあって、貴重な増設スペースと言えるだろう。

拡張カード搭載スペースと分け合う関係の、2.5/3.5インチシャドウベイ。なおドライブを搭載する場合、拡張カードは奥行き200mm以下の制限が付く