エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.445
2015.10.08 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
2万円台半ばで購入できるミドルレンジモデルは、機能充実のゲーミングマザーボードの中で最も手頃、かつ売れ筋になる可能性を秘めた価格帯の製品だ。そのレベルにどう性能を落としこんでいくかは悩ましいところだが、その点「Z170A GAMING PRO」は極めてバランスのとれたモデルと言っていい。Skylake世代で実装されたMSIマザーの新機軸である、堅牢な“装甲スロット”やメモリの独立回路といった要素はもれなくカバー。スロットやポート数、搭載コンポーネントなど、個々の要素はハイエンドより控えめなものの、総合的なゲーミングマザーボードとしての完成度は高い。ほどほどの出費で最大限のパフォーマンスを狙う、ミドルレンジのゲーマーにもフィットした仕様だ。
ミドルレンジのゲーミングマザーボードとして、高水準でバランスのとれた1枚。そこへRGB LEDが演出する妖しい魅力が加われば、性能以上の満足感が得られるかも? |
そしてそれ以上に購入のモチベーションになるのが、他のモデルにはない独自要素の「Mystic Light」だろう。マルチカラーの演出をマザーボードレベルで実現するというユニークな装備は、“魅せるマシン”の需要が高まっている最近の自作傾向にもマッチする。パフォーマンスの高さもさることながら、マシンの中を覗き込んだ時に得られる満足感は、他のモデルから抜きん出たものがあるはずだ。