エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.446
2015.10.11 更新
文:GDM編集部 Tawashi
「Premium-Line」シリーズのラインナップは、Haswell-Eベースのフラグシッププレミアムモデル「Sycom Premium-Line X99FD」と、今回の主役でもあるSkylakeをベースにしたハイスタンダードモデル「Sycom Premium-Line Z170FD」の2種が用意されている。ちなみにCPUとマザーボード、メモリ以外のスペックはすべて共通だ。
ここからは「Sycom Premium-Line Z170FD」の評価機を動作させ、パフォーマンスや冷却性能をベンチマークテストにより検証していく。
次はベンチマークテストにより、CPUのパフォーマンスをチェックしてみよう。定番のCGレンダリングソフト「CINEBENCH R15」を使い、SkylakeベースのハイエンドCPU「Core i7-6700K」の実力を確認する。
CINEBENCH R15(cb) |
シングルコアの数値172に対して、マルチコアは約5倍となる876を記録。8スレッド処理に対応する「Core i7-6700K」の性能がしっかりと表れており、ゲームや動画エンコードなど、重量級のアプリを動作させる場合でも、十分威力を発揮してくるだろう。もちろん、そこまでのパフォーマンスは不要ならば「Sycom Premium-Line Z170FD」に標準で搭載される「Core i5-6600K」のままで問題ない。
グラフィックスカードにNVIDIA GeForce GTX 960搭載のASUS「STRIX-GTX960-DC2OC-2GD5」を採用する「Sycom Premium-Line Z170FD」だ。ここではゲーミングシーンにおける挙動をチェックしておこう。
テストに選んだのはオンライン系RPGの人気タイトル「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」の公式ベンチマーク。APIはDirectX 9とDirectX 11、品質設定のプリセットは“最高品質”、解像度は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンを選択している。
ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク |
高解像度環境を含め、スクウェア・エニックスの指標である“非常に快適”を満たす7,000を上回っており、数値自体に不満はない。ゲームをする際に気になる解像度の1,920×1,080ドット時(DirectX 11)も7,235を記録。ゲーミングBTOではないものの、標準仕様のままでも十分ゲームプレイを楽しむことができる。
なお、セミファンレス仕様の「STRIX-GTX960-DC2OC-2GD5」は、アイドル時は冷却ファンが停止する。ベンチマーク実行時の最高温度は65℃となるため2基の冷却ファンは回転しているが、動作音はまったく気にならなかった。VGAクーラーの冷却性能は申し分ない。