エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.446
2015.10.11 更新
文:GDM編集部 Tawashi
TDP91Wとなる「Core i7-6700K」の冷却を賄うのは、240mmサイズラジエターを備えるオールインワン水冷ユニット「Kelvin S24」。ここでは気になる冷却性能を確認する。負荷ソフトにはストレスツール「OCCT 4.4.1」を使い30分間のテストを実施。温度と冷却ファンの回転数計測には「HW Monitor 1.23」を使用した。
【CPU温度】 検証室内温度26.5℃/湿度59% |
CPU温度をみると、アイドル時(起動後30分間放置)で29℃、100%負荷時でも61℃で安定し、水冷クーラーならではの冷却能力を遺憾なく発揮してくれた。これなら、室内温度が上昇する夏場や、負荷の高いアプリケーションの動作時でも、安心して使う事ができるだろう。
またラジエターに搭載される冷却ファン「Silent Series HP 120」(回転数800~1,700rpm / 騒音値最小26.9dBA / 最大風量62.4CFM / 静圧2.33mmH2O)は、高負荷時でも回転数が1,000rpm前後で推移し、最大回転数である1,700rpmまで余力を残す結果となった。またアイドル時はもとより、高負荷時でも動作音はほとんど聞こえないレベルだった。
テストセッションの最後は、ベンチマーク実行中の消費電力を確認してみよう。アイドル時は10分間放置した中で最も低い値、「CINEBENCH R15」と「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」はそれぞれのベンチマーク実行中で最も高い値とした。
消費電力(W) |
アイドル時は63Wと非常に低い。CPUがフルに動作する「CINEBEHCN R15」でも125W、さらにグラフィックスカードへの負荷が上がる「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」では188Wとそれなりに上昇するものの、いずれも許容範囲内だ。
「Sycom Premium-Line Z170FD」では電源ユニットに80PLUS GOLD電源ユニットの容量650Wモデル「Edison M 650W」が採用されているが、購入後のストレージ系デバイス追加はもちろん、GeForce GTX 970 / 980 Tiなどの人気ハイエンドグラフィックスカードへのアップグレードにも十分対応してくれる。