「Radeon R9 390」の素性

「Radeon R9 390」をデュアル搭載した「AXR9 390 II 16GBD5」だが、気をつけておきたいのがGPUスペックだ。
　Radeon Rx 300世代のGPUは、Radeon Rx 200世代からのリブランド（リネームとも言う）品。300世代は新たにOpenGL 4.5に対応しているなどの違いはあるが、GPUアーキテクチャやシェーダプロセッサ数などの基本スペックは200世代と同じで、「Radeon R9 390」＝「Radeon R9 290」になる。ちなみに最大GPUクロックが947MHzから1,000MHzにアップしているが、パフォーマンスへの影響は小さい。さらにGPU性能で比べると、「Radeon R9 290X」を1枚の基板に収めた「Radeon R9 295X2」や、前モデルの「Devil 13 Dual Core R9 290X 8GB GDDR5」を下回ってしまう。一方で明らかに有利な点としてメモリ容量が16GBになり、両モデルから倍増。フルHDを超える2,560×1,440ドットのゲーミング液晶が増えている事を思えば、決して悪くない。

いろいろ豪華な「AXR9 390 II 16GBD5」

パッケージもプレミアム感漂う作りになっている。実測で幅390mm×奥行き135mm×高さ198mmの大型BOXには悪魔の翼や血飛沫のイメージが描かれ、インパクトは絶大。さすがDEVILと”西洋の忌み数”を合わせ持つだけはある。

ブラックベースのボックスには、悪魔の翼やDEVILシリーズのロゴなどが描かれている	上部の蓋部分には封蝋（シーリングワックス）を模した留め具が付いている
開封するとロゴ入りのシートが、まずお目見え	ふたの裏面には3スロット厚クーラーや電源回路などが詳しく解説されている
付属のRazer製有線/無線両対応ゲーミングマウス「Ouroboros」。硬めの緩衝材はボディ形状に合わせてくり抜かれているので、多少の衝撃はものともしないだろう
ドライバーCDやマニュアルもパッケージと統一したデザインになっている	マニュアルには血飛沫のイメージもいっぱいだ
ドライバーCDなどは別の封筒に収まっている。こちらも雰囲気抜群	封筒のなかにはメッセカードやドクロのエンブレムが入っていた
ドライバーCDの袋も“DEVIL 13”のロゴが入っているが、肝心のメディアは昔ながらのATI RADEONのラベルに……。どうせならココもこだわって欲しかった	6pin→8pin変換コネクター×3が付属。なお、あくまでも8pinとして認識させるための変換ケーブル。8pinの150Wの電力が供給される訳ではないので、8pin×4を備える電源ユニットを用意したいところだ
	重量あるハイエンドグラフィックスカードで大事な支えだが、「AXR9 390 II 16GBD5」にはカードの支えを補助する「POWERJACK」が付属
付属時は収納状態なので、マニュアルを読みながら、支え部などを引きだそう
「POWERJACK」の高さはベース部のみで61.25mm～150mm、延長ポール使用時でトータル235mmまで対応できる