エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.447
2015.10.17 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
ここからは「AXR9 390 II 16GBD5」のパフォーマンスチェックを行ってみよう。
テスト環境は4コア/8スレッドのIntel Core i7-4790KとIntel Z97 Expressチップセットの組み合わせで、ストレージにSSD(SATA3.0)を用意。なお当然ながらAMD「CrossFireX」は「Catalyst Control Center」で有効に設定している。
「Catalyst Control Center」から「CrossFireX」を有効に設定 | |
各種テストは付属のドライバーを使用している | |
GPU-Zで各GPUの詳細を表示。なぜかGPU2のシェーダプロセッサ数やテクスチャユニット数が「Radeon R9 390X」のスペックで表示されてしまった。なお、アイドル時はGPUコアクロックが300MHz、メモリクロックが150MHzまでダウン |
パフォーマンステストのために用意したベンチマークは「3DMark」「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」(以下:FFXIV:蒼天)「Battlefield 4」。「3DMark」は「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」で3パターンのプリセットを実施。「FFXIV:蒼天」と「Battlefield 4」は、描画を最高に設定し、解像度1,920×1080ドットと2,560×1,440ドットで計測を行なっている。
Fire Strike | |
Fire Strike Extreme | |
Fire Strike Ultra |
マルチGPUの効果がしっかりでる「3DMark」。各スコアは、さすがデュアルGPUといった数値で、Fire StrikeのGraphics Scoreでは、大台の20,000を超えるスコアを記録。当然、負荷の高くなる「Fire Strike Extreme」と「Fire Strike Ultra」のスコアも高く、1,920×1,080ドットを超える解像度でも快適なゲームプレイが期待できる。
ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク |
最高描画品質でもミドル級となる「FFXIV:蒼天」。2,560×1,440ドットでも“非常に快適”指標となる11,014スコアをマークしている。また、デュアルGPUの効果もあり、1,920×1,080ドットからのスコア低下が少ないのもポイントだろう。
Battlefield 4 解像度1,920×1,080ドット(fps) | |
Battlefield 4 解像度2,560×1,440ドット(fps) |
最後はエレクトロニック・アーツから11月19日に発売予定となっている期待の新作「スター・ウォーズ バトルフロント」のフレームレート目安にもなる「Battlefield 4」。
1,920×1,080ドットでは、144Hz駆動のゲーミング液晶と組み合わせて遊べる平均147.9fpsを記録。さらに2,560×1,440ドットでも平均105.1fpsの高フレームレートになった。
ここまで各ベンチマークテストによるパフォーマンスを検証した結果、デュアルGPUならではの高スコア、フレームレートをマーク。GDDR5 16GBのメモリ容量を有効に使えるマルチGPU対応ゲームなら、最強クラスのパフォーマンスを発揮してくれるだろう。