エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.450
2015.10.30 更新
文:GDM編集部 池西 樹
Mini-ITXベースのPCを構築するユーザーの中には、本体サイズや排熱を考慮してオンボードグラフィックスでの運用を検討している人も少なくないだろう。Skylakeでは、GPUコアはCPUに内蔵されているものの、グラフィックスメモリについてはメインメモリの一部を使用する。そのため、メモリクロックがそのままパフォーマンスに直結することになる。そこで、メモリクロックによるグラフィックス性能への影響を確認してみることにしよう。
今回は定格の2,133MHzとX.M.Pプロファイルに登録されている2.800MHzを比較。ベンチマークには「3DMark:SkyDiver」と「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンラインベンチマーク」を使用した。
「UEFI DualBIOS」から2,800MHz動作のX.M.Pプロファイルを選択 | |
メモリクロック2,133MHz時の「GPU-Z 0.8.5」の結果。GPUのメモリも1,067MHz(DDR時2,133MHz)に設定されている | メモリクロック2,800MHzに設定すると、GPUのメモリクロックも上昇する |
3DMark:SkyDiver |
「3DMark:SkyDiver」のスコアを確認するとGraphics score、総合スコアは約3%、Combined scoreは約2%スコアが向上。その差は決して大きくはないが、メモリクロックの影響は確実にあることがわかる。
ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンラインベンチマーク |
「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンラインベンチマーク」では、1280×720ドットで約11%、1,920×1,080ドットで約9%と大幅にパフォーマンスが向上。メインメモリの帯域幅がアップしたことも要因の一つと考えられるが、いずれにせよ高クロックメモリの効果は非常に大きい。また今回の計測は“標準品質”で行っているが、すべてのスコアで“快適”以上を獲得しており、オンボードグラフィックスでもフルHD解像度までならまったく問題ない。