エルミタ的「編集部で使ってみた」
2015.11.03 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ここからはSkylakeプラットフォームに「MZVPV256HDGL-00000」を組み込み、ベンチマークテストを実施していく |
続いて「SM951-NVMe」シリーズの256GBモデル「MZVPV256HDGL-00000」を実際にPCに組み込み、そのパフォーマンスを検証していくことにしよう。使用するベンチマークは「AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293」「CrystalDiskMark 5.0.2」「HD Tune Pro 5.60」「ATTO Disk Benchmark 3.05」の計4種。従来通りドライバ、ベンチマークソフトのみをインストールしたシステム用SSDから起動し、テストドライブにはデータを書き込まないクリーンな状態で行っている。なお検証機材の詳細は以下の通り。
まずは「AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293」にて、基本性能とシーケンシャルアクセスの圧縮率による影響を確認していこう。
AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293:総合ベンチマーク | |
AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293:Compression-Benchmark |
総合ベンチマークは書込系のテストがすべて正常に動作せず低調なスコア。マザーボードを変更しても同様の結果であったため、ドライバと「AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293」の問題だと思われる。とは言え、読込だけでSATA3.0(6Gbps)のハイエンドモデルを超える1,497ポイントを獲得しているのはさすがといったところ。また圧縮率の影響を確認できる「Compression-Benchmark」では、読込は約1,900MB/sec、書込は約1,200MB/secで安定しており、シーケンシャルアクセスは圧縮率の影響を受けないことがわかる。
次に「CrystalDiskMark 5.0.2」を使い、ランダムアクセスの圧縮率の影響を確認していこう。なお計測ではデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」を選択している。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
「AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293」で確認したシーケンシャルアクセスはもちろん、ランダムアクセスでも有意な違いは見られず、「UBX」コントローラは圧縮率の影響を受けることがないと結論づけていいだろう。よって以後のベンチマークは、テストデータ「デフォルト(ランダム)」のみに絞って行うことにした。