エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.455
2015.11.21 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
次にグラフィックスカードを搭載してみよう。検証には以前詳細レビューをお届けしたGIGABYTE「GV-N960G1 GAMING-4GD」(NVIDIA GeForce GTX 960)を用意。3連ファン搭載のオリジナル大型クーラー「WINDFORCE 3X」を備えた奥行き311mmのロングボードだ。まずは搭載状態をご覧頂こう。
搭載テストには奥行き311mmのGIGABYTE「GV-N960G1 GAMING-4GD」を用意した |
「805」の拡張カード有効スペースは最大320mmで、奥行き311mmの「GV-N960G1 GAMING-4GD」は当然ながら問題なく搭載できている。実際に残りの空きスペースを計測すると、「フロントファンブラケット」までの距離は約90mmほどの余裕があった。計算上は10mm弱のはずだが、どうやら公称値の320mmは「フロントファンブラケット」にケージタイプの2.5 / 3.5インチ共用シャドウベイを移動した場合の有効スペースが表記されているようだ。
標準の状態であれば、グラフィックスカードの有効スペースは約400mm程度となり、市場に出回る現行モデルはほぼ搭載可能 |
電源ユニットの搭載テストには、玄人志向「KRPW-PB600W/85+」を用意した。ケーブルは必要な分だけ接続するプラグインタイプで、120mm口径の冷却ファンを装備。奥行き140mmのショートタイプだけに、PCケースを選ばない。
奥行き220mmまでの搭載スペースを用意する「805」は、既に解説した通り電源ユニットの冷却ファンは内部に向けてマウントすることになる。吸気方向には熱源のひとつであるグラフィックスカードがある。特にマルチグラフィックス構成の場合、電源ユニットの吸気ファンと接近する事から、高効率の電源ユニットを選択したい。
奥行き140mmの電源ユニットを搭載すると、隣接する2.5 /3.5インチ共用シャドウベイまでの距離は約140mm程度。公称値よりもかなりの余裕がある。なおボトム部に120mm口径ファンを2基増設した場合は、奥行き180mmまでのモデルが妥当 |
最後にCPUクーラーメンテナンスホールを確認しておこう。カットサイズは実測で縦145mm、縦155mm。大きすぎず標準的な開口サイズで、マザーボードを搭載したまま、CPUクーラーの換装やメンテナンスを行う事ができるはずだ。
CPUクーラーメンテナンスホールは標準的なW145×H155mmだった | |
マザーボードトレイ背面左下には2本のスリットを装備。ここから2.5 / 3.5インチ共用シャドウベイに搭載したドライブのコネクタにアクセスできる |