フロントアクセスポート

5.25インチオープンベイの上部には、フロントアクセスポートが用意されている。右からUSB3.0ポート×1、マイク×1、ヘッドホン×1、USB2.0×1が並び、必要最低限の装備でまとめられた。

フロントアクセスポートは必要最低限の装備。なお中央にはPowerスイッチ、左端にはResetスイッチがレイアウトされている

通気口を備えたトップパネル

ほぼ全面にわたるメッシュ仕様のフロントパネルデザインから、「Versa H23」は通気性に配慮されたコンセプトである事がわかる。この設計思想はトップパネルにも現れており、中央からリア部にかけてハニカム状の通気口が装備されている。通常はここに冷却ファンが増設できるワケだが、このモデルでは少々事情が異なるようだ。これについては冷却ファンレイアウトのセッションで解説しよう。

複数の穴をあけても強度が保てる利点がある「ハニカム状」の通気口。PCケース内部からの上昇する熱を排出する重要な役割を果たす。無造作に雑誌などを載せてふさがないようにしよう

アクリル窓付きサイドパネル

国内市場に流通する「Versa H20」シリーズの全バリエーションは、左サイドパネルにアクリルウインドウが標準で装備されている。LED発光パーツや各種アクセサリを駆使してドレスアップを楽しむだけでなく、駆動系パーツの動作状況。時に断線などのトラブルも、このアクリルウインドウからチェックする事ができる。

見栄えだけでなく、メンテナンス時にもチェック窓として便利なアクリルウインドウは、全バリエーションの標準装備。ほぼ透明なアクリル板が使用されており、大枚をはたいて購入した構成パーツをいつでも眺めて楽しむ事ができる

オーソドックスなリアパネル

ボディ同色に塗装されたリアパネル部を順にチェックしてみよう。まず最上部にはグロメット付きの水冷チューブ用スルーホールを2穴装備。その下右側は標準装備品の120mm口径排気ファン、左側にはバックパネルI/Oの開口部。中央には拡張スロット金具が並び、最下部にはボトムレイアウトの電源ユニット搭載スペース用に大きくカットされた開口部がある。

電源ユニットをボトムレイアウトとした「Versa H20」シリーズ。リアパネルのレイアウトを見る限り、オーソドックスな内部設計である事が分かる

スッキリしたボトムパネル

PCケース本体をひっくり返し、ボトムパネルをチェックする。ここには特に大掛かりな仕掛けはなく、スッキリとした印象。唯一、電源ユニットがマウントされるリア部には、冷却ファン用の通気口が設けられており、表面にはスライド着脱式の防塵フィルタが装備されていた。
　なおPCケース四隅に装着されたインシュレーターは円形のプラスチック製。直径は実測25mm、高さは実測15mmだった。

電源ユニットがマウントされるリア部には、通気口と共に防塵フィルタを標準装備。高さ約15mmのインシュレーターにより、電源ユニット搭載ファンの吸気用として重要となる、設置面との空間が確保される