エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.460
2015.12.10 更新
文:GDM編集部 池西 樹
グラフィックス系ベンチマークのラストは、FPS系タイトルの定番「バトルフィールド4」で締めくくろう。テストでは「CAMPAIGN:BAKU」のスタートからセーフハウスに到達するまでのフレームレートを「Fraps」にて計測した。なお解像度は1,920×1,080ドットのフルHD、描画設定は“最高品質”を選択している。
バトルフィールド4(fps) |
描画設定を“最高品質”にしているにも関わらず、Average FPSは130fpsオーバー、Min FPSも100fpsをキープしておりパフォーマンスにはまったく不安なし。ここまでの結果を見る限り「GV-N98TXTREME-6GD」では多くのゲームで、フルHD解像度ではパフォーマンスが飽和しており、WQHD(2,560×1,440)や4Kなど、より高解像度なディスプレイを組み合わせてゲームを楽しみたい。
パフォーマンスベンチマークが終了したところで、700Wクラスの対応を謳う新型「WINDFORCE 3X」の実力をチェックしていこう。計測は「Fire Strike“Ultra”」プリセットを10分間ループさせた際の最大値を高負荷時、10分間何もせず放置した際の最低値をアイドル時に設定、GPU温度とファン回転数は「GPU-Z」で、騒音値はデジタルノイズ計を使い測定している。
GPU温度計測(℃/室温19.1℃) | |
ファン回転数計測(rpm) | |
騒音値(dBA/暗騒音32.9dBA) |
GeForce GTX 980 Tiモデルでは最高レベルのチューニングが施されているにも関わらず、GPUコアの温度は66℃前後で安定。ファンの回転数も「GPU-Z」読みで約45%となる1,600rpmまでしか上がらず「WINDFORCE 3X」の冷却性能は非常に高い。また騒音値もファンの回転が停止するアイドル時はもちろん、高負荷時でも40dBA前半に抑えられており、バラック状態にも関わらずノイズが気になることはなかった。
最後にベンチマーク中の消費電力をチェックしておこう。先ほどと同様に「Fire Strike“Ultra”」を10分間ループさせた際の最大値を高負荷時、10分間何もせず放置した際の最低値をアイドル時に設定。その際の消費電力をワットチェッカーを使用して計測している。
消費電力計測(W) |
メインストリーム向け最高峰のシステムながら消費電力は最高でも400Wを超えることはなく、GIGABYTEが推奨している600Wクラスの電源ユニットを用意してやれば問題ないだろう。また「ECO」モードと「OC」モードの差は約30Wあり、パフォーマンスが飽和するゲームなら、「ECO」モードをチョイスして消費電力を抑えてやるといいだろう。
メーカー各社が持てる技術を結集して開発するハイエンドグラフィックスカード。もはや「静か」で「速い」だけで差別化を図るのは難しくなっている。そこでGIGABYTEでは「RGB LED illumination」を追加し、ゲーミングPCの重要な要素である“魅せる”機能を強化。一足先に「Ambient LED」で、LEDイルミネーションを実装した「G1 Gaming」シリーズと組み合わせてやれば、標準機能だけで発光パターンやカラーのトータルコーディネイトが可能になる。
これまでもLEDファンを搭載するグラフィックスカードは数多く存在していたが、発光パターンやカラーをここまで詳細に設定できる製品は皆無。パフォーマンスだけでなく、PCの魅せ方にもこだわりたいなら最高の1枚となるだろう |
もちろん冷却性能や静音性、そしてクラス最高レベルのオーバークロックによるパフォーマンスなど、グラフィックスカードに求められる基本的な部分にも抜かりはなし。さらに航空宇宙グレードの保護コーティング「Aerospace-grade coating」や、極冷向け機能も搭載される「GV-N98TXTREME-6GD」は、エンスージアストのあらゆる要望に応えるGeForce GTX 980 Tiグラフィックスカードの決定版と言える極上の1枚だ。