マザーボードトレイのマウントポジション

170mm四方のMini-ITXマザーボードを搭載するトレイは、円柱の中心部からずれた位置に固定されている。それはなぜか。
　マザーボードにはCPUクーラーやメモリ、拡張カード等が搭載されるため、可能な限り空間が欲しい。そこでマザーボードトレイの左右を「円周」にぶつかるギリギリのラインまでポジションをずらすことで、限られた空間の中での”最大限”が確保されている。

170×170mmのMini-ITXマザーボードを搭載するトレイは、空間を最大限に活用できる、最良のポジションにマウントされている
	マザーボードを固定する台座の「スタンドオフ」は、マザーボードトレイに固定済みの状態で出荷される。ちなみに内径は「ミリ」だった

「黒鼓」のドライブベイレイアウト

ストレージ搭載エリアは、マザーボードトレイ裏面に集約されている。とはいえ大げさなものではなく、空きスペースに3.5インチHDDと2.5インチSSDをそれぞれ1台、合計2台のドライブが搭載できるようになっている。
　マウント方法はいたってシンプルで、2.5インチSSDは底面にある4つのネジ穴の内、対角の2本のみで固定。3.5インチHDDは両側面各2本のネジ穴を使い、インチネジで固定する。

2.5インチSSDは、マザーボードトレイの一部が曲げ加工された「折り返し」部分の穴を使い、ミリネジで固定。4箇所ではなく2箇所でネジ留めする珍しい仕様

3.5インチHDDはヒンジタイプの金具に、両側面各2本のネジ穴を使用。2.5インチSSDと3.5インチHDDは重なるようにマウントされる

SFX規格に対応する電源ユニット搭載スペース

オプションとなる電源ユニットはSFX規格に対応。幅125mm、高さ63.5mm、奥行き100mmサイズが適合モデルになる。
　マウント方法は、マザーボードトレイに固定されたステーに取り付けられた”プレート”にネジ留めをする仕組み。プレート自体は、上面と底面からそれぞれ伸びる支柱で補強されているため、見た目よりもしっかりとマウントできる。

華奢に見える電源ユニット固定用プレートは、左右の支柱により補強され、思いのほかガッチリとマウントされている
	電源ユニット自体は外部に露出せず、内部中継ケーブルを使って、電源ユニット側のインレットを「外出し」にしている