懐かしのPCパーツ図鑑番外編
2016.01.01 更新
文:GDM編集部 池西 樹
最後に「CrystalMark 2004R3」を使い、CPUのパフォーマンスを簡単に検証しておこう。比較対象にはAtom Z3736Fを搭載するエントリータブレットChuwi「Hi8」を用意した。
CrystalMark 2004R3:ALU | |
CrystalMark 2004R3:FPU |
現行最もローエンドなエントリータブレットとの比較でも、「ALU」(整数演算性能)は約1/3、「FPU」(浮動小数点演算)で約1/2と大敗しており、技術の進歩をまざまざと見せつけられる結果。ちなみに消費電力はアイドル時が79.4W、ベンチマーク実行時が84.1W。ベンチマーク時の消費電力は決して高くないが、省電力機構が実装されていないため、アイドル時や低負荷時でも常にフルロードに近い電力を消費するのは大きなデメリットだ。
今回のコーナーのため、約10年ぶりに押入れから引っ張り出してきたIwill「DVD266u-RN」。液漏れや膨張しているコンデンサもある中、よくテスト完了まで動いてくれたなというのが率直な感想だ。またパフォーマンスについては言わずもがな、IRQの競合など解消しなければいけない問題がありつつも、Windows 7がすんなりとインストールできたというのも驚きだった。
最廉価のCeleronでもデュアルコアが当たり前、ハイエンドでは6コアや8コアモデルも登場していることから、すっかり見かけることのなくなったデュアルCPUマザーボード。コンシューマ向けに発売されていたことを知らない層も増えていることだろう。そういった人たちにその存在を知ってもらえたならば筆者としては嬉しい限り。そして、当時を知るユーザーに懐かしんで貰えれば幸いだ。