エルミタ的「編集部で使ってみた」
2016.01.02 更新
文:GDM編集部 池西 樹
続いて、ランダムアクセスを中心に、圧縮率の影響を「CrystalDiskMark 5.1.0」にて確認しておこう。データサイズは1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」を選択し、計測を行っている。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
「AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293」で確認したシーケンシャルアクセスはもちろん、ランダムアクセスにも有意な違いはなく、「Premier SP550」に採用されるSilicon Motion「SM2256」は、圧縮率の影響を受けないコントローラであると結論づけていいだろう。よって以後のベンチマークは、テストデータ「デフォルト(ランダム)」のみに絞って行うことにした。
次に「CrystalDiskMark 5.1.0」を使い、データサイズによるパフォーマンスの違いとランダムアクセスの最高性能を確認していこう。データサイズは50MiB~32GiBまで、用意されている9つすべてのプリセットで測定を行っている。
【50MiB】 | 【100MiB】 |
【500MiB】 | 【1GiB】 |
【2GiB】 | 【4GiB】 |
【8GiB】 | 【16GiB】 |
【32GiB】 | |
4Kランダムアクセススコアの最大値(IOPS) | |
4K QD32ランダムアクセススコアの最大値(IOPS) |
シーケンシャルアクセスは読込最高559MB/sec、書込最高499MB/secでいずれもほぼ公称値通り。読込についてはデータサイズによる差もほとんどなく転送が安定していることを伺わせる。続いてランダムアクセスを確認すると、4Kの最高値が読込28MB/sec、書込131MB/sec、4K QD32が読込354MB/sec、書込327MB/sec。IOPSに換算すると4K QD32はそれぞれ約86,000 IOPSと約80,000 IOPSで、いずれも公称値の75,000 IOPSを大きく上回る。なお4K QD32は4GiB以上でややスコアが低下するものの、それでも公称値に近い73,000 IOPS前後をキープしている。