エルミタ的「編集部で使ってみた」
2016.01.02 更新
文:GDM編集部 池西 樹
最後に「ATTO Disk Benchmark 3.05」を使い、シーケンシャルアクセスの最高性能を確認しておこう。
ATTO Disk Benchmark 3.05 |
読込は最高563MB/sec、書込は最高511MB/secを計測し、いずれも公称値を上回るスコア。ご覧のとおりデータのバラつきもほとんどなく、「HD Tune Pro 5.60」のような不安定な挙動を示すことはなかった。
「AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293」の総合スコアや、「HD Tune Pro 5.60」のBenchmark Writeなど、一部性能を発揮できないテストがあり、ハイエンドモデルに比べるとややクセがある印象。しかしそれ以外のベンチマークではデュアルキャッシュ機構がうまく働いているようで、ほぼ公称値通りのスコアを計測。テスト中におかしな挙動を示すこともなく、このモデルが対象としているHDDの代替はもちろん、SATA2.0(3Gbps)世代やSATA3.0(6Gbps)の初期SSDからの移行でも、恩恵を受けることができるはずだ。
多くのテストで公称値通りの性能を発揮した「Premier SP550」。一般的な運用であればNANDフラッシュの違いを感じることはないだろう |
またTLC NAND製品らしく同容量では最廉価帯という高いコストパフォーマンスも魅力。ADATAによれば、耐久性についても類似モデルを上回るとしており、保証期間も3年間とこのクラスとしては必要十分。唯一残念なのは1TBクラスのモデルが現状用意されていない点。より大容量なモデルが発売されれば、起動ドライブだけでなくデータドライブとしても利用できるなど活用の幅もさらに広がるため、今後ぜひ登場に期待したい。