懐かしのPCパーツ図鑑番外編
2016.01.03 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
最後に「Musketeer」の象徴である、アナログメーターをじっくり確認しておこう。外装カバーを取り外して裏側から確認すると、貼り付けられていたラベルシールから1967年創業のTaiwan Nissei Sokki Co., Ltd.製である事が分かった。
アナログメーター裏側に貼り付けられたラベルシールから、TAIWAN NISSEIの文字を確認。なお手前には2個のブルーLEDが実装されている | |
基板に固定された、アナログメーター。外部に露出する部分は実に美しい仕上がり |
さらにTaiwan Nissei SokkiのWebサイトをチェックしてみると、アナログメーターも各種製造されており、「Musketeer」もOEM / ODM供給実績として未だに紹介されていた。
Taiwan Nissei SokkiのWebサイトには、未だに「Musketeer」が紹介されていた。さらにシリーズモデル「Musketeer II」「Cool Drive 5」も掲載されており、実に懐かしい |
新品未開封だけに、マニュアルも綺麗な状態で保存されている。言語は英語、日本語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、簡体中文、中文の計9種類。図説も分かりやすく、接続や操作に迷う事はないだろう。
図説マニュアルの抜粋。付属ケーブルの長さなど、詳細に解説されている |
パーツ置き場から偶然見つかった新品未開封の「Musketeer」。およそ12年前に発売が開始されたドライブベイアクセサリは、空前の大ヒット作だった。おそらくCooler MasterブランドのPCケースの売り上げにも少なからず貢献したのではないだろうか。ちなみに発売された2003年といえば、Cooler Masterからはフロントパネルが波打つデザインの「Wave Master」(型番:TAC-T01)がリリース。自作PC業界は実に勢いがあった。
4pinペリフェラル電源コネクタを接続すると、ブルーLEDが発光。分かりにくいかもしれないが、左側の電圧計の針が右に振れている |
時は経ち、自作PCに以前のような活気はない。とはいえ、3連アナログメーター「Musketeer」は今でも十分に通用するデザインだけに、改めて売り出してはどうだろうか。機能的には単純なものだけに(多少の物足りなさはあっても)特別な改良はいらない。Cooler Masterさん、是非ご検討を。