エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.467
2016.01.07 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
玄人志向「RD-R7-360E-E2GB-JP」(2015年12月発売) 実勢売価11,980円前後(2015年12月現在) 製品情報(玄人志向) |
AMDが国内限定で投入した「Radeon R7 360E」は、既存の「Radeon R7 360」をベースにしたGPUだ。パフォーマンスのキモとなるシェーダプロセッサ数や最大1,050MHz動作のコアクロックはRadeon R7 360と同一ながら、消費電力を100Wから75Wに低減。比較的GPU負荷の軽いゲームが楽しめるミドルロークラスのパフォーマンスを備えつつ、6pin補助電源コネクタレスを実現している。さらに、GPUアーキテクチャは「Radeon R7 360」と同じ“GCN1.1”である事で、「DirectX12」や「Mantle」「True AUDIO」「FreeSync」など、AMDの独自技術をサポートしている点も大きなポイントだ。
「Radeon R7 360E」はなぜ日本限定なのか。検証に当たり、玄人志向にその理由を聞いてみると、国内では「ファンタシースターオンライン2」や「ドラゴンクエストX」「League of Legends」といった、比較的負荷の軽いオンラインゲームが人気である点に着目。これらを楽しむユーザーの多くは、グラフィックスカードにパフォーマンスよりも手軽さやコストを重視する傾向にあることから、日本特有の需要にマッチさせるために投入を決めたという。
国内市場のニーズに合わせて投入された「RD-R7-360E-E2GB-JP」は、数量限定モデルだ |
どちらかと言えば、性能を追求した製品が多かったRadeonブランド。そんな中、リーズナブルな価格と省電力性を兼ね備えた「RD-R7-360E-E2GB-JP」は、日本市場にとって「待望の製品」と言えるだろう。