エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.468
2016.01.10 更新
文:GDM編集部 池西 樹
Crucial「BX200」シリーズ 480GBモデル「CT480BX200SSD1」 市場想定売価税込17,000円前後(2016年1月現在) 製品情報(Crucial) |
現在主流のMLC NANDに比べて、大容量・低価格化ができることから、エントリーモデルを中心に急速に普及が進むTLC NAND。今回取り上げる「BX200」シリーズも、そんなTLC NANDフラッシュを搭載するCrucialブランド初のSATA3.0(6Gbps)SSDだ。優れたコストパフォーマンスから国内でも人気の高い「BX100」シリーズの後継モデルにあたり、NANDフラッシュを変更することで、ほぼ同等の性能を維持しつつ、さらなる低価格化を実現している。
台数限定の特価品として登場することも多い「BX200」シリーズ。コストパフォーマンスモデルとしてアキバでも売れ行きは上々とのこと |
実装コントローラは1x世代のTLC NANDをサポートするSilicon Motion「SM2256」で、Micron検証済みのファームウェアを採用。またNANDフラッシュの一部をSLCキャッシュとして使用する「SLC Write Acceleration」や、データの整合性を維持する「Multistep Data Integrity Algorithm」、さらには1,000時間を超えるリリース前検証テストと、数百回におよぶ品質テストにより、耐久性や書込性能の低下と言ったTLC NANDの欠点を解消している。
筐体は7mm厚のスリムタイプで、9.5mm厚に変換するスペーサーが付属する |
容量ラインナップは240GB、480GB、960GBの3モデル展開。公称スペックは全モデル共通で、シーケンシャル読込540MB/sec、書込490MB/sec、ランダム読込66,000 IOPS、書込78,000 IOPSとされ、SATA3.0(6Gbps)のエントリーモデルとしては十分なパフォーマンス。書込耐性は72TBW(1日あたり40GB書込×5年間相当)、MTTFは150万時間で、製品には3年保証が提供される。
「CrystalDiskInfo 6.5.2」の結果。S.M.A.R.T.やNCQ、TRIM、DevSleepなど最近のSSDに求められる機能は一通り網羅している |